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｢羽生くん、携帯忘れたでしょ｣
『ああ、うん。』
｢取りに来るかなってずっと待ってたのにぃ｣
『嘘つけ』
｢ほんとだよ｣
『小太郎と話してたじゃん。いい雰囲気だった』
｢え？｣
なんで話してた事知って……
もしかして
｢戻ってきたの？｣
『うん。二人の邪魔できないから帰ったー』
｢邪魔？｣
なにその言い方。私が好きなのは羽生くんで、羽生くんもそれはうざいくらい知ってるじゃん。
『なんか最近いい雰囲気だよなー。』
｢違うよ、そんなんじゃないから｣
やめてよ！
『似合ってんぢゃない？』
やめてってば！！
羽生くんから電話もらって、ちょっとだけ期待しちゃって、こんなのやだよ。
あの場面を見られたかもしれない焦りと
いい雰囲気なんて思われたくないのにこんな風に言われて泣きそうになるじゃん。
｢似合ってるの私たち……？｣
そりゃそうだ。羽生くんと私じゃ月とすっぽんだ。
いや、私がすっぽんなんてすっぽんに失礼だよね。
キラキラ星と踏まれた空き缶だよ。
小太郎と私は……そうだね。普通に似合ってるかもね。
『私たち‥ってワンセットかよ』
｢そこどうでもいいから｣
『うん、似合ってんぢゃね？あなた達』
｢だよね。はははっ、庶民同士貰い手ない場合結婚するしかないね私達！！｣
超絶イケメンアスリートに恋してる自分が恥ずかしくなってきたわ
『なんだそれ、好きじゃないなら結婚しちゃだめでしょ』
好きな人とは一生結婚できないのはわかってるから。
｢ねえ、羽生くん戻ってきたんだよねあの日…｣
『うん。告白されてたよね、あのとき』
ああ、羽生くん。やっぱ見てたんだ。
キツイな。見られたくなかったな……
そうだよ、あの夜、私は告白された、
返事をしないまま、
横浜に向かったんだ。
羽生くんがやっぱり好きだから。大好きだから。
でも、羽生くんを好きなだけなら幸せなのに、欲張りになるといちいち辛くて苦しいんだよね
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王様じゃんぷ(プロフ) - だんごさん» ありがとうございます(ToT)自己満足100％で楽しく書いたので、楽しいって言って貰えて嬉しいです。感謝:) (2021年10月21日 10時) (
レス) id: 8d4c9c3192 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。これからの展開どうなるのんかぁー?更新待ってます! (2021年10月20日 14時) (レス) @page41 id: 69db7dc37a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ | 作成日時：2021年5月7日 22時
