22 ページ22
.
ホテルについてお風呂に入って……
テーブルに置かれた携帯をただただ見つめて1時間。
ふと思う。羽生くん私の番号知らないよね……
絶対知らないじゃんか！！
ねえ、私からかければいいの？！
でも待ってろって言ってたし、まだバタバタしてるかもしれないし、でもでも…
ぐるぐる考えていても仕方ない
最大に考えた末、出た結論は自分からあの黄金携帯を鳴らすしかないとゆうこと。
いざ、テーブルの携帯を握りしめる
その時私の携帯が鳴り響く。
は、は、はにゅーくんだあああ！！
ドキドキ……ドキドキ……出なきゃ……手が震える
｢もっしもし！｣
やば。声裏がえった！
『出るの遅』
｢ほんとに本物のはにゅーくんだあああ｣
『うるさっ』
冷たい……ほんとに羽生くんだと更に実感する
｢じいじから番号きいてたんだ｣
『うん、教えてもらった』
『そっか。もう落ちついたの？』
『うん、もうベッドごろーんしたとこ』
やば。電話の向こう側でベッドにゴロンしてるんだ、え、可愛いやばい
｢私もそんなとこだよ｣
嘘だけど。
そんなリラックス状態な訳ないけど。平常心平常心
『そうなんだ、眠くない？』
｢大丈夫だよ、はにゅーくんは？｣
『うーん、寝ようと思えばすぐ寝れそ』
｢疲れてるよね、お疲れ様。すっごく良かったよ｣
ああ……こんな言葉じゃなくて感動を伝えたいのに
『良かった？どのへんが？』
欲しがるなあ……ぐふふ。可愛い
｢全部良かったけどねえ、登場が良かった、ライトが当たってさ｣
『ふふ。で？で？』
緊張してたのに、一気に話したいことが溢れてとまらなくなる。うんうん、なんだそれ、って相づちを打ちながらずっと聞いてくれる羽生くん
そうだよね、リアルな感想気になるよね。
｢スケートしてる羽生くんが一番すきぃ。あ、でも電話の声も好きだよ！普段の冷たくて優しい羽生くんも好き！！｣
もう全部好き！
知ってるだろうけどほんと好きなんだよ！
『見に来てくれてありがと』
｢うん！見に行かない選択肢ないよ！｣
ファンだね〜語るね〜なんてちゃかしてくる。ファン……そうだね。何か胸が痛むな
『なんで黙んの』
｢うーん……ちょっと喋りすぎた｣
『いいよ、聴いてたい』
｢私の方が羽生くんの声聴いてたいよ｣
『俺は声じゃなくて話を聴いてたいの。勘違いすんな』
冷静かよ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
王様じゃんぷ(プロフ) - だんごさん» ありがとうございます(ToT)自己満足100％で楽しく書いたので、楽しいって言って貰えて嬉しいです。感謝:) (2021年10月21日 10時) (
レス) id: 8d4c9c3192 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。これからの展開どうなるのんかぁー?更新待ってます! (2021年10月20日 14時) (レス) @page41 id: 69db7dc37a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：王様じゃんぷ | 作成日時：2021年5月7日 22時
