ご自宅までおくりますよ！！

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久しぶりの横浜に到着する。
明日からアイスショー。あー久しぶりだ！！
こんな世の中だからこそ足を運んでくれた方には楽しんでほしい。俺自身ここまで来たんだから楽しみたいし。


先輩後輩、沢山のスタッフさんと
良いものを造る為の時間を練る。スケーターにとって刺激になれる俺でいたい。
そして皆が何より俺の刺激になるから、こうやって仲間とリンクに立つ時間はやっぱりかけがえのない時間だなと思う。


一旦ホテルに帰って荷物を整理する。

肝心の携帯は朝イチで無事俺の手元に帰ってきた。あんまり鳴らない携帯だけど。おかえり携帯。お前昨日なに見た？なんて思う。

俺も見たけど…お前はもっと近くで見ただろ？何話してた？






携帯が戻ってきたとき、付箋が貼ってあって“いってらっしゃい！ファイト！”と書かれていた。
誰からかは察しがつく、てか一人しかいないんだけど、昨日の今日であの時の二人の姿が思い出されるから丸めて捨てた。

でも捨てた事に罪悪感を覚えてゴミ箱から拾って丁寧に伸ばして机に貼っつけて…

付箋は仙台でお留守番しといてもらうことにした。



応援の声を粗末にしてはいけないから。


荷物の整理が一段落して時計を見る。
今日から取材とかも合間にあるし、バタバタするんだっけな。さっそく携帯が鳴り打ち合わせの時間だ。






そこから数日間は、あっという間にすぎラスト1公演を残すだけになった。今日までほんと一瞬だった。
楽しくて幸せな時間ってほんと早い。

スケートだけが俺を満たしてくれる。
スケートが人生の主軸であることは幼い頃から決まってたけど、こんなにまで人生を捧げるとは思ってなかったな。

最後の日だ。

よし。

パンと太ももを叩く。いくぞ



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