16 ページ16
.
とりあえず核心をつかれないように話をそらしてみる
「練習順調ですか?」
『うーん、だめだった』
「え!!なんで!どーしたの!?ケガはしてないよね!?!?」
『ケガはしてない。なんか集中できなかった』
そうゆう日もあるんだよ…って冷静に言うからあまり突っ込まないでおこう。すっごく心配なっちゃうけど!
しょんぼりしないで。胸が痛い苦しい!
『俺の話じゃなくてー‥なんなの今日。キャパオーバーって?』
また話を戻される。どうやら今日の態度が相当気に触ったらしい羽生くんが核心をついてくる。いいんだよもうその話は葬り去りましたから!
羽生くんがじぃーっと見てくる。
見、見ないでその細く切れ長の美しい瞳で……吸い込まれるぅぅ……
「…はにゅーくんには関係ないこと!!」
『俺が来たとき、二人で話してた事?なに話してたの?』
ギクーッ!!ドキーッ!!
「んーまあ、、んー、ね、だからこっちの話」
『言えよ』
「まあ……」
『なんの話?』
可愛い顔してしつけーー!!しつこいタイプでもウェルカムですけど!!
「まあ!羽生くんには関係ないこちらの話ですので気になさらずに……」
『ふーん。』
あなたへの告白について考えた事でキャパオーバーしたなんて言えんし!で、なんか不満気だけど羽生くん。もう許して……
『俺帰る』
だよね。だよな。そうなるよな。
「うん。ごめんね!ややこしい奴で!はにゅーくんの事世界一応援してるからね!明日からがんば!!!」
『これ、』
ん!と手を出して何か渡してくる
「……プレゼント?」
はにゅーくんの手……握ったら握んなって振り払われて、差し出されたものを受けとる。
いつになく冷たい顔。冷たい目。
なに?これ……ありがとう。
「ご自宅までおくりましょうか……?」
『遠慮しときます』
いやいける雰囲気だったでしょ今
『これは……』
『ゴミ。捨てとけ』
ご…………
「喜んで!!!!」
羽生くんから頂いたゴミを丁重にゴミ箱に捨てて足早に帰るはにゅーくんに叫ぶ
「アイスショー、がんばってねー!!!」
右手をあげてる背中はドアの向こうに消えていく
大好きが込み上げて恋心で胸が焼けそうだよ
.
62人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
王様じゃんぷ(プロフ) - だんごさん» ありがとうございます(ToT)自己満足100%で楽しく書いたので、楽しいって言って貰えて嬉しいです。感謝:) (2021年10月21日 10時) (レス) id: 8d4c9c3192 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。これからの展開どうなるのんかぁー?更新待ってます! (2021年10月20日 14時) (レス) @page41 id: 69db7dc37a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:王様じゃんぷ | 作成日時:2021年5月7日 22時