12 ページ12
.
夜になると肌寒かったのに
だんだんと夏が近づいている。
今日、ここでの練習が最後。
明日からは暫くホテル生活。アイスショーの季節だ。
いつも通り車から降りて足早に中に入る。
すれ違う人は数名だけどきちんと挨拶をして。
カウンターになっている受付で
頬杖をついて俺を待ちわびているはずの騒がしい奴は今日はいないのか…と思ったら
自動販売機の近くのベンチに
二人座って談笑してる姿が目に入る。
この二人は本当に仲がいい。
幼なじみだっけ。
“男女の幼なじみ”ってこんなに毎日顔合わせてても
成立すんのかな。
どうでもいいことが頭を支配する。
俺が来たことにも気付かないのかよ。
気付けよ馬鹿。
『おつかれ。おはよ。』
ちゅっとデカめでご挨拶してやる。
一気に騒がしく駆け寄ってくる……はずが……
あれ?
お疲れ様、おはようございます。なんてあっさり言って、立ち上がって俺とは反対方向に去っていく。
小太郎の方が駆け寄ってきて、アイスショー後の練習再開の日程を確認してくる。
なんだよ。
なんとなく調子が狂うんですけど。
褒め言葉のひとつもないまま始めた練習は
なんだか調子が悪かった。
アイスショー前なのに。
明日あっちに着いたら
ちょっとずつ調整しないとな、、
.
62人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
王様じゃんぷ(プロフ) - だんごさん» ありがとうございます(ToT)自己満足100%で楽しく書いたので、楽しいって言って貰えて嬉しいです。感謝:) (2021年10月21日 10時) (レス) id: 8d4c9c3192 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。これからの展開どうなるのんかぁー?更新待ってます! (2021年10月20日 14時) (レス) @page41 id: 69db7dc37a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:王様じゃんぷ | 作成日時:2021年5月7日 22時