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急いで餃子を探しに走る。
小太郎のロッカーだ!!絶対あそこにある!
羽生くん、私の餃子食べたいんだって!私が作った餃子だよ!!
ロッカーに着いたら深夜で人気もないこの施設で鍵をかけるわけもなく、餃子の袋が無造作に置かれていた。それを持って走る私。
「はにゅーくん、はあはあ」
『息きれすぎ。運動不足なんぢゃね?』
「一緒にトレーニングする?しちゃう?」
『しねえし。ついてこれんのかよ、』
確かに羽生くんとのトレーニングは冷静に考えればこちらからお断りだ。
「それより、ほいっ!!」
餃子だよ!と差し出せば、しっかり目をみてありがと。なんて言ってくれたから
ついつい、これはホヤホヤカップルですか…?って思っちゃったよ。
「一緒たべる?」
『食べない。帰る』
だよね。
でもさ?一人で食べるなんて寂しくない?
てかさ?こんな時間から餃子たべる?
もしや?明日ゆっくり堪能しようだなんて思ってくれてる?
色々考えてたらほっぺがゆるむ。
『きもいんだけど』
「だって。初めて受け取ってくれたからすっっごく、嬉しい!!はにゅーくん、ありがとっ!」
『なんでそっちがありがとなんだよ』
羽生くんがにっこり笑う。
え、もしかして今いい雰囲気じゃ…?
「ご自宅まで送りますね、」
『結構です』
ですよね。
今日もいつものはにゅーくんだ。
氷みたいに冷たくて、なのに私の心は溶かされていくんだ
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王様じゃんぷ(プロフ) - だんごさん» ありがとうございます(ToT)自己満足100%で楽しく書いたので、楽しいって言って貰えて嬉しいです。感謝:) (2021年10月21日 10時) (レス) id: 8d4c9c3192 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。これからの展開どうなるのんかぁー?更新待ってます! (2021年10月20日 14時) (レス) @page41 id: 69db7dc37a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:王様じゃんぷ | 作成日時:2021年5月7日 22時