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｢でね、あの店ほんと美味しいの！今度羽生くんとも行きたいけど、行けないからぁ…羽生くんお母さんと行ってみて！｣
『うん、行ってみたくなったわ』
楽しそうに話すみい。凄く楽しい、俺も。
でも所々胸がチクってする。
それは俺が羽生結弦だからで、みいの話に入っていけるようで、入っていけない。
｢このへんに駐車場あるんだよね｣
真っ暗な山道だけど5台ほど車を停める事ができるスペースがある。
平日の深夜だし誰もいない。
みいが車をとめる。
｢流星群…どれかな｣
『めちゃくちゃ星綺麗でわかんないわ』
｢…だね。すっごい綺麗〜！！！｣
フロントガラスから二人で夜空を眺める。
｢はにゅーくんと来れて…夢みたい｣
『幸せ？』
｢宇宙一！！｣
『俺も。幸せ』
｢やば、らぶらぶだ………｣
『綺麗な星を見れて幸せなだけね。』
｢私ははにゅーくんと見る星だから、幸せっ！！！｣
『ふふ』
｢外に出て見ると更に綺麗だろうな…｣
『出れない、ごめん』
誰もいないけど。もしかしたら誰かくるかもしれないし。自分が良くても自分の軽率な行動は、周りを巻き込む事になることを俺は知ってる。経験してきたから。
｢ううん！！全然気にしないで！！｣
普通の男女はこうして、楽しい時間を共有して、恋をして、家族になるんだろうな。
私は大丈夫、気にしないで。
皆そう言ってくれるんだよな。
俺が羽生結弦だから仕方ないって。
どこにも行けなくても。
なんにもできなくても。
でも、それが幸せなんて、そんな訳ないのはわかってる。行きたい場所で、手を繋いで沢山思い出を作る方が幸せに決まってる。
俺だってそうしたい。
『俺が羽生結弦じゃなかったら外で見れるのにな、残念ながら羽生結弦だからね』
｢最高じゃん、羽生結弦が大好きだもん｣
全然かまわないって思ってくれてて、
むしろ俺といれて幸せなのはみいの事を見ているとわかる。
でも俺が許せない。こんなに明るくて社交的なこいつを自分の人生に巻き込むなんて考えたくもない。
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王様じゃんぷ(プロフ) - だんごさん» ありがとうございます(ToT)自己満足100％で楽しく書いたので、楽しいって言って貰えて嬉しいです。感謝:) (2021年10月21日 10時) (
レス) id: 8d4c9c3192 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。これからの展開どうなるのんかぁー?更新待ってます! (2021年10月20日 14時) (レス) @page41 id: 69db7dc37a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ | 作成日時：2021年5月7日 22時
