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これは夢ではない。
今まさに至近距離で腕を腰にまわされて
私は必死に距離を保つ為、海老のように限界まで反り返っている。
近い。
やば。肌きれいかっこいい好き！
いい匂いするしいぃぃ！！！！！
羽生くんは楽しみだったのか？
自分がした質問を思い返し、恐ろしい質問をした自分ごと葬りたくなって、まわされてる腕を振り払ってガバッと離れると同時に
｢みいー！｣
私を呼ぶ聞きなれた声に一気に夢から覚めるように現実に引き戻される
｢こ、小太郎！｣
｢羽生くん！みい！おはよー！！｣
｢お、おーはーよー！｣
思わずブンブン手をふる
羽生くん！？
羽生くんは一瞬で私から随分離れた場所まで滑っていって、小太郎に挨拶をしたら、リンクから上がり、水をのんで一息……
その一連の行動がめっちゃ冷静すぎて、舞い上がってるのは自分だけだと胸を押さえる‥
私も急いで氷の上とサヨナラしてロッカーに戻る。
靴を返そう。服を一枚ぬごう。
汗をふこう。息をしよう。
張り裂けそうな心臓を静めよう。
今自分に何が起こっていたのかわからない。でもこの経験したことの無いドキドキが、さっきまでの羽生くんとのやりとりがどんなに刺激的だったか物語る。
とりあえず、落、ち、着、け、！！
でもって、もう１つ悩ましい事が頭をよぎる。小太郎とあの告白以来の再会だわ。
気まづ！！
しかも羽生くんがあの告白を見てしまった事実まであるんだから、更に悩ましい。
ほんと気合いいれなきゃだ……
皆にいつも通り挨拶をするんだ笑顔で！！
笑顔、笑顔、え笑顔ってどーやって作るんだっけ！？！？
足ってこんなに重いもんだっけってくらい重い足どりでロッカーをあとにする。
イヤホンをつけてペットボトルのドリンクをグビグビのむ羽生くん。をチラり見る私
携帯を触りながら伸びをする小太郎、が私を見てる
｢今日早いな！あ、いつも早いか！｣
｢っ、私はいつも通りかな、いつもより早いかな？あ、あの、小太郎こそ早いねっ！！｣
｢うん、早くついた｣
なんで今日に限って早くつくんだ全力で遅刻しろよ！と言いたい
『足とかいためてない？さっきので』
羽生くんが会話を割ってくる。いやぶっ込んでくる
｢ああっ、だ、大丈夫大丈夫！！｣
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王様じゃんぷ(プロフ) - だんごさん» ありがとうございます(ToT)自己満足100％で楽しく書いたので、楽しいって言って貰えて嬉しいです。感謝:) (2021年10月21日 10時) (
レス) id: 8d4c9c3192 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。これからの展開どうなるのんかぁー?更新待ってます! (2021年10月20日 14時) (レス) @page41 id: 69db7dc37a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ | 作成日時：2021年5月7日 22時
