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それから、安田くんがお見舞いに来る回数が減り、
忠義くんが来る回数が増えた。
安田くんは、 どこか上の空だった。
しようしよう と言っていたお祝いもせず、
１ヶ月がたっていた。
バスケの大会に向けて、
練習が多くなったのも重なり
なんだか 距離が遠くなってしまった気がした。
「 A と 海行きたいなあ 」
そう言って笑う忠義くん。
私にもう そんな時間残されていない事を
忠義くんは知らない。
隣にいてくれる事が 多くなった忠義くんに
うちあけようと思っても
なぜか出来なかった。
どうしたらいいのか分からず、
眠れない日が多くなった。
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作者名：ばにら | 作成日時：2017年6月18日 18時
