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渋谷said ページ24
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悩んでからかれこれ10分経過。
ここは腹を括るしかないな。
リハビリに励む亮に視線を戻して
ゆっくりと口を開いた。
渋「なぁ亮、ちょっと付き合ってって言うたら付き合ってくれる？」
うわ、なんやねん自分。
なんでこんな遠回しなことしか言われへんのや！
自分で自分に鳥肌が立つわ！
うわーきもちわるっ。
錦「ええけど、どこ行くん？」
渋「んーちょっと」
行き先なんて決まってるわけもなく
適当に言葉を濁して支度を始めた。
部屋に戻って扉が閉まる音を背中で聞くと、服を選ぶよりも前にどこに行くんだって事が頭の中をいっぱいにする。
海？ いや寒いかな。
それに少し遠いし…
買い物？ 疲れてしまうかな。
色々と気にするかも知らんし…
あーあかん。初デートの彼氏か俺は！！
とりあえずクローゼットの一番上にあった古着に袖を通して、適当に髪の毛をセットして(まぁ、手櫛でとかしたくらいやけど)亮のいるリビングに行った。
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作者名：原西 スミス | 作成日時：2017年11月21日 20時
