手越君の彼女はツンデレです。

39話 ページ41

Aはずっと抱きついたまま大泣きしていて俺は動こうに動けない状態。

「Aとりあえずベットに座ろ？床に座ってたら冷えちゃうから。ね？」

そう言ってAをお姫様だっこしてベットに座らせる。


「Aどうした？言いたいことあったら言って？」

Aは相変わらず泣いてるけどゆっくりと話してくれた。

「ﾋｯｸ…ゆう…くんが嬉しいって言ってるのはユニフォームだけ…でしょ？」

「なんで？キーホルダーも可愛くて嬉しいよ？」

「じゃあ…なんで…私がそのキーホルダー渡したか分かる？」

「昔、俺がAに渡したからでしょ？用事で１ヶ月くらい帰ってこれなかった時に。…あっ！もしかして忘れてると思ってたでしょ？」

俺が聞くとAはコクンと頷いた。

「もぅ〜！忘れるわけないでしょ！俺だってチョーさみしかったんだから。」

あの時Aの前では平気な顔してたけど本当は俺だってめちゃくちゃ寂しかった。

「ホント？」

Aは涙目で俺を見上げた。

ﾊｧ…ほんとにこの子は…どんだけ俺を惚れさしたら気が済むのやら…

「ホント。だから今回はAが寂しくないようにいっぱい電話するから。俺頑張ってくるから。だから待ってて…な？」

そう言ってAの頭を撫でた。

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