愛永《エイト》とエイト

subaru ページ7

船て………


そんなん通るんかいな？


「雨恋島……なんて、


初めて聞くで？」


それは俺も同感だった。


嬬恋ならあるけど、《あまごい》はなかった。


日本付近の島…なのか。


「隣の島は、晴恋島なんや……。

…あれやろ？」


森から出て、砂浜から見て目の前の島。


100メートルくらいしか離れてないんちゃうかな？


「そんなに変わってへんよな。

雨恋島(ここ)と」


見た目はそんなに変わらない。


双子島ってとこかな？




.




.



「……!!………!」


「……何か声せん？」


信五が言い出して、全員耳を澄ます。


「……!!………っ!」


亮………？


晴恋島を見ると、黄色の海パンが声をかけていた。


ていうか、叫んでいた。


「亮っ……！」


隆平が駆け出す。


……いやいや！海やって！


何とか止めて、亮を見ると、隣に章大も並んでいた。


「章大………」


良かった。皆生きていた。




.




.

「どうやって向こうまで行く？

泳ぐ？」


裕が言い出して、皆で案を出している時だった。


章大と亮の姿が消えたのだ。


「どこ行って……！」


焦って辺りを見回したときだった。


「章大！いける？」


「いけるいける！」


二人とも泳いでこちらの島に来たみたいや……ｗ


彼氏と抱き合って喜んでる。


「亮っ…！」


「章大！」


「隆平…！」


「たちょぉ！」


感動の再会なう。←

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