37 ページ37
.
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ…
お願い出て…
お願い…
｢どちらさまですか…？｣
インターフォンから聞こえたのは
大倉くんの声 ではなく 女の人の声だった。
｢あ、えっと隣に住んでる佐山なんですけど…｣
｢忠義に用事ですか…？｣
｢えっと… はい 。｣
( 忠義って… )
｢今 留守なので、伝えておきますね！｣
｢わかりました…お願いします…｣
なんで？
私 馬鹿だから 勘違いしちゃったよ …？
大倉くんに告白されて同じ気持ちなのかなって凄く期待したよ？
さっきの声 、 愛華ちゃんだった…
好きな女優さんだから分かるよ… ？
私のことはやっぱり絡かってたんだよね…
部屋はすぐ隣なのに 、足元がおぼつかなくて涙で視界が 、ぐしゃぐしゃで
どうせ家へ帰っても泣くんなら
外の方が風が気持ちいいし 冷静になれる気がする 。そう思って最後の力を振り絞ってエレベーターで下へ降りた 。
鼻をすすりながら 引っ越してくる時に見かけた 小さな公園を 目指して歩いた 。
冷静になれば部屋着だってことに気づいたけど
夜ってことを理由に家には戻らなかった。
公園には木がたくさんあって 、初めて見た時からいい場所だなって思った 。
けど 、 やっぱこの年じゃいけない…
そう思ってたけど夜なら 全然 来れるじゃん…
ベンチに座り、さっきの愛華ちゃんの言葉を思い出して胸が苦しくなった 。
忠義 … か
そりゃ二人は付き合ってるんだもん …
下の名前で呼ぶのは当たり前だよね…
二人はお似合いだし 、 結婚も噂されてるし…
泣き疲れたら眠くなってきちゃって、こんな所で寝たら危ないって分かってたけど 気付いたら 眠りについていた 。
｢さん…！佐山さん …！｣
気づけば誰かに揺さぶられていた 。
なんで私の名前…
｢こんな所で寝たら危ないし風邪ひくやろ！笑｣
なんで大倉くんが…
｢………さい…｣
『え？』
｢やめてください…｣
『あ、ごめん！俺 無神経やんな！
昨日 告白したばっかなのに …笑 』
( そんなことじゃないよ… )
｢早く帰った方が良いんじゃないですか…？｣
『 え … ？ もしかして 家行ったん？』
なに … その焦り様は？
｢ はい 。だから早く帰っ ｣
『 俺 、佐山さんのこと本気やで？ 』
｢やめてください！｣
『 ほんまに好きやねん…』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モカ(プロフ) - 最後の方で主人公の名前が「あかね」になってるところがあります！ (2018年1月5日 18時) (
レス) id: 3b4e53296a (このIDを非表示/違反報告)
Rui(プロフ) - ともみさん» ともみさん初めまして(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 貴重なリクエストありがとうございます！！ ぜひ 、期待に添えれるラストを書けるように頑張ります(p`･ω･´q) (2017年8月29日 6時) (レス) id: e2316db0cf (このIDを非表示/違反報告)
Rui(プロフ) - たこすさん» たこすさん、貴重なリクエストありがとうございます！！ 更新楽しみにしてくれていて凄く嬉しいです(･_･、) 励みになります！！ 期待に添えれるように頑張ります (*^^*) (2017年8月29日 5時) (レス) id: e2316db0cf (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 初めまして*_ _)是非ハッピーエンドで見たいです!! (2017年8月29日 0時) (レス) id: 8b8fb630cc (このIDを非表示/違反報告)
たこす(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！ハッピーエンドが良いです！ (2017年8月28日 17時) (レス) id: 593eeee0ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rui | 作成日時：2017年7月20日 23時
