英斗総合病院。１８

☆ ページ16

丸山side




最近調子良かったのになぁ…。



「ゴホッ…ゴホッ…はぁっ…(涙)」


丸「お胸苦しいなぁ…(撫」


「んっ……まるちゃ…っ…(涙)」


丸「ふふ…大丈夫、だいじょーぶ^^

丸ちゃんここにおるから…ってあら？」



胸をさすってあげてた手を頭に移動させると、
じわっとおでこから熱さが伝わってきた。



丸「Aちゃん、ごめんな〜

ちょっとお熱計らせてな〜？」



体温計を脇に挟んで、
軽く腕を押さえてあげる。



丸「37.8℃か…」


「ゴホッゴホッ…(涙)」



今は微熱やけど、
これから上がってくる可能性もあるな…。


喘息でしんどいところに
さらにお熱まで出てもうたら…


何とか一時的なお熱であってほしい。


そう願ってたんやけど…





「はぁ…… はぁ…… ゴホッゴホッ…(涙)」


村「…今熱何度や？」


丸「38.6℃です…」


村「……高いな…。」


夜になるにつれて
グングンお熱は上がっていって。


急激なAちゃんの体調の悪化に
村上先生も戸惑ってるみたいやった。



村「とりあえずルート確保して…

採血採って、点滴繋げよか。

この状態で発作起きるのだけは

何とか避けてあげな…」


丸「そうですね。」


村「可哀想やけど、しばらくはまた

24時間点滴やな…」



Aちゃんは点滴大嫌いやねん。


ずっと点滴に繋がれっぱなしで、
ベッドから動けへんのが嫌みたい。


まぁ、自由もきかなくなるし、
ストレスも溜まるなるよなぁ…。


けどそれは元気が良いときの話で。


今のグッタリした状態やったら
当然動き回る元気なんてあるわけない。


この状態で大きい発作でも起きて
呼吸状態が更に悪くなったら、
最悪挿管せなあかんくなる。


そうなったら回復するのに
もっともっと時間がかかるし、
それだけは何とか避けたいところ…。



丸「Aちゃーん、おててごめんなぁ…

ちょっとチクッとするで〜？」


「(ﾋﾞｸｯ)んっ…ふえぇぇん…(泣)」


丸「ごめんごめんっ…

もう痛いことせぇへんからね〜

よしよし…泣かん泣かん(撫」



泣くと呼吸も乱れるし、
心拍も早くなるから…
できるだけ、泣かせたくない。



「んん…っ…ゴホッゴホッ…まるちゃ…っ(泣)」


丸「うんうん、傍におるよ〜(撫

なーんも心配せんでええからね。

ええ子にねんねしようなぁ〜^^」



"早く元気になりますように"


そう願いを込めながら、
Aちゃんが眠りに落ちるまで
お腹の上をトントンし続けた。

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