8人目の彼女は性別迷子② (ページ38)

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… ページ38

「ん？あれ、すばるくんやん」

雑誌を立ち読みしてるすばるくん発見。

渋「あ、亮とA」

雑誌を片して、こっちに来る。

渋「電話掛け直してんけど繋がらんかったで」

『充電切れてん！ごめん！』

渋「ピンポンしても出んからとりあえず待ってた。亮と一緒なんちゃうかってなんとなし思ってたけど」

『すばるエスパー？』

「いや、すばるくん繋がらんかったら、大概俺やん？」

『…そうか。』

渋「とにかく腹減ってるからなんか作れよ」

『うす』

買い物してAん家。
部屋着いて早々、すばるくんはシャワーを浴びに風呂へ行く。
Aはバスタオルと部屋着を持ってって脱衣所に置きに行ってキッチンへ。
その様子毎回見るけど、当たり前の流れすぎて「結婚してんのかな」って毎回思ってしまう俺。
若干の妬きもち。
けど、俺もAん家きたらすることあるねん。
それは一緒にキッチン立つこと。
飲みもん用意したり、何かしら手伝いする。
そんときは、結婚しよるみたいやなって内心思ってたりする。

渋「亮、次入りや」

俺もシャワーして、そのあとAも。
俺とAがシャワーしてる間にすばるくんはご飯を済ます。
すばるくんのお腹も俺らと同じような感じになった頃、二次会スタート。
簡単なつまみも作ってくれて、コンビニで買ったつまみと一緒に机に並んだ。
そのあとはお酒を飲みつつ、各々話す。
でも、仕事の話は一切なしで、時々無言になるけどそんときの空気は居心地のいいもので。
お酒がなくなる前にすばるくんがうとうとしだして、Aが声をかける。

『すばる、眠いなら寝てええよ』

渋「ん」

そのまま立ち上がってフラフラとAの寝室へ。
それを見届けて、まだ飲める俺らは飲み続けた。