8人目の彼女は性別迷子② (ページ21)

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楽屋に行くと、ヨネちゃんが準備してた。

米「おはよー！A、ついに…ね！」

『ほんまそれよ！担当さん、あのライブ来てたらしいよ！』

米「そうらしいね！私も聞いた。チャレンジしてみてよかったね～。しかも、あれ以降やってないから、余計今回衝撃が走るんじゃない？」

『ヨネちゃんの腕の見せ所やな！任した！』

米「もちろん！任しといて！！あの頃より腕が確実に上がってるからね！」

『頼もしい～！』

そんなこと言いながら女子の衣装をもらうと

『おお…さすがan●n。攻めてはるなぁ』

彼シャツ(男性用のシャツ、サイズでかめ)から覗く黒レースの下着。
もちろん男女ともに、絡みのある撮影になってるけど仕事やと割り切ればそれでよし。

衣装を着て、メイクをしてもらう。
髪はウエーブをかけて女子度アップ。

『セクシーAで攻めてくるわ！』

スタジオに行き、相手の人とご対面。
なんとその相手は外人さん。

握手と挨拶を交わし、撮影準備。
自分は女子やっていうのはわかってるんやけど、オンナを出すってことはもう何年もない。
自分の中のオンナを出すため目を閉じる。
目の前にいるのは彼氏、そう念じてイメージした。

カメラ「さっそく撮っていこうか。まずは絡みなしで」

セットの窓際にいき、カーテンを手に取り外を眺めたり、カーテン越しに立ってみたり、振り返ってみたり

カメラ「目で誘う感じでカメラ見て」

言われた通りそんな視線を送ると、カメラマンが一瞬息を飲み、何回かシャッターを切る。
その視線の後、笑ってみせた。

カメラ「ギャップ最高！」

そのあと、彼と絡み合う。
椅子に座ってるのを後ろから抱きしめたり、逆に抱きしめられたり、シャツのボタンをほぼ取ってベットの上で寝転んでる彼に乗っかって髪かきあげて挑発的な笑顔してみたり、首元に噛み付こうとする仕草でカメラに目線を送ってみたり…いろんなシュチュエーションで写真を撮っていく。
最後は2人で布団にくるまって笑い合って終わった。

カメラ「いやー、Aちゃんいいね！最高！！グッときたよー」

『ほんまですかー？じゃあ男でも頑張りますねー！』