8人目の彼女は性別迷子② (ページ12)

今日:13 hit、昨日:24 hit、合計:196,593 hit

ちびっこと∞ ページ12

横山side

ふぇ～ん

どっかの楽屋からちびっこの泣き声が聞こえる。
ん？ドラマの撮影か？
ちびっこも大変やなぁ。

そう思いながら自分のグループの名前が貼られた楽屋に入る。

「ういーす」

渋「あ！ヨコー！！」

子「ふぇ～ん」

「は？」

まさかの声の元はうちの楽屋からやった。
そしてそのちびっこをちっさいおっさんが抱っこしてワタワタしてる。

「え。え？誰の子？」

渋「こいつな『ごめんごめん！すばるありがと！』

Aがいそいそと入ってきて、そのちびっ子を抱きかかえる。

『たいちゃーん！泣かんでええよ～？さっきまですばるとニコニコやってたやーん！』

渋「Aがおらんようなって、寂しなったと」

『何その理由～！！！もう可愛すぎるわー！』

抱っこされたちびっこはもう笑顔。
…って、これどういう状況？

「すばる、これどういうことやねん」

渋「あ？俺とAの隠し子」

「は？！」

渋「見てみ、このクリクリとした目！俺にそっくりやろ？」

そう言ってすばるは無駄に目をパチパチさせてくる。俺はちびっことすばるを見比べて

「え、まぁ似てなくはない…か？」

『くくく…すばる、やめたりぃ。ヨコが本気にしよるから』

「え？本気って…嘘やったってことか！！！」

『嘘に決まってるやん！ほらヨコちゃんやよー』

た「ぉこちゃ」

一生懸命呼ぼうとしてる姿に心持ってかれる俺。

「なんや！このかわいい生き物は！！」

『せやろ～♡おばちゃんメロメロやでほんま♡』

ギューっと抱きしめられてキャッキャ笑ってる。
ほんまにちびっこってキャッキャ笑うねんな…