新しい道 ページ9
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｢こことこことここ、あとここにサインしてね｣
｢はい！｣
｢あ、それと頼んでた合鍵持ってきてくれた？｣
｢はい！これ！｣
｢ありがとう！これはマネージャーに渡しとくね、この子がAちゃんのマネージャーになる子やから！｣
｢よ、よろしくお願いします！｣
｢よろしくね！｣
昨日おくらにLINEを送ったあとすぐに寝てしまった私は、お腹の上で足踏みをするとうふに起こされた。
恨めしそうに私を見る愛猫を抱き抱えて降ろし猫缶を開ける。
時計を見ればもう昼過ぎで、シャワーを浴びて服を着替えた。
事務所に来て杉本さんに挨拶したら、萌々子って呼んで！なんてとってもフレンドリーに会話が進む。
書類にサインしていれば目の前に連れてこられたのは3つ下ぐらいの女の子で、緊張した面持ちで拳を震わせながら勢いよく頭を下げた。
｢名前なんて言うん？｣
｢あ！えと、あの、岡上 雪です！｣
｢じゃあ岡ちゃんって呼ぶわ！私のことはAって呼んでな〜！｣
｢えっ！そんな！あの、Aさんって呼ばせてください、｣
｢え、ほんま〜？ちょっと寂しいなあ、でもよろしくね！｣
｢はい！｣
嬉しそうにはにかんだ彼女はとってもショートカットが似合っている。
｢名前どうする？｣
｢名前？｣
｢うん。芸名｣
妹が出来たらこんな感じなのかなって暖かい気持ちになっていた時に最後の書類を渡される。
18年間は佐藤 Aとして、後の7年間は皇 Aとして25年間を生きてきた。
佐藤も皇も、大切な家族であるお父さんとパパとの繋がりで、どちらかを選ぶなんて考えられない。
それに教師生活の中では皇先生なんてほとんど呼ばれることはなくて、みんなAちゃんとかA先生と呼んでくれていたのを思い出す。
私の親友のおくらやあー、海ちゃんも祐介だってそうだ。
この先何が起ころうと変わらないのは私の名前であるAだけで、この業界でもそれを大切にしていきたい。
｢Aだけがいいねんけど、｣
｢下の名前だけってこと？｣
｢うん、｣
｢いいと思う。それにAちゃん、上の名前で呼ばれんの慣れてないやろ？笑｣
萌々子ちゃんは笑いながら私のサインの下に自分のサインを書いた。
今日からもう一度、人生が始まる。
｢あ、スタイリストとかどうする？どんな人がいい？｣
｢あ、私それ自分で決めていいかな？｣
｢決まったら連れてきてね？｣
｢うん！｣
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じょび(プロフ) - さやさん» さやさんこんにちは！いつもコメントありがとうございます＾＾すばるくんも少しずつ活躍してくれると思うのでぜひお楽しみに！ (2019年2月23日 17時) (
レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 更新ありがとうございます！仕事終わりに通知見て叫びました＼(^^)／すばるくんが・・・ですかね？楽しみです！ (2019年2月16日 13時) (レス) id: 05264bd7fa (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - 未来奈さん» お返事遅くなって申し訳ございません_(。｡)_コメントありがとうございます！随分長かったでしょうに一気読み！ほんとに嬉しい限りです。遅くなりましたがただいま更新させていただきました！これから少しずつ頻度を増やしていけたらと思ってます！よろしくお願いします (2019年2月16日 12時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
未来奈(プロフ) - このテンポの良さと気楽に読める感じがハマって一気読みしちゃいました！更新楽しみにしてます！ (2019年2月7日 16時) (レス) id: bce209e3a6 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - さやさん» さやさん！いつもコメントありがとうございます〜お待たせしてしまって申し訳ないです！お仕事頑張ってください(○´ｰ`○) (2018年12月17日 8時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じょび | 作成日時：2018年8月25日 16時
