あんぱん ページ5
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だいぶ遅れて、歓声と今日一番の拍手が起こる。
感動は保護者席まで埋めつくして、保護者が立ち上がって拍手しているのが見えた。
Aはその光景にニヤリと笑うと、退場門へ走って、そのままクラスの位置へ戻ってくる。
｢めっちゃかっこよかった！｣
｢絶対黒団が1番やわ！｣
｢わたし鳥肌たってもうた！｣
｢ありがとう！競技も頑張ろな！｣
話しかけてくる声をかわしながら俺のところに来て、肩で息をする。
｢めっちゃ良かったで。どの練習より完璧｣
｢ほんま！？良かった〜、めっちゃ緊張した！｣
Aは少しホッとした顔で椅子に座って水を飲むとぐっと背伸びをした。
｢あんだけアクロバットやったら背伸びたかもしらんわ｣
｢どんだけ頑張っても俺は越されへんけどな｣
｢越そうとも思ってへんし！笑｣
次スウェーデンやで、ってAが俺を引っ張って最前列を陣取る。
周りの後輩にあたる生徒はさっきの団長の人やって目をキラキラさせるから、俺は誇らしくてニヤけそうになる顔を必死に隠した。
｢祐介や！｣
赤団の中でも一番長い距離を走る祐介。
さすがバスケ部で鍛えた脚力は伊達じゃなくて、ぐんぐんと最前の選手と距離を縮める。
｢あれ南本くん？｣
｢そうやで！祐介行けー！！｣
｢そこは黒団応援せな笑｣
｢あ！ほんまや！黒団頑張って〜！！｣
サッカー部のキャプテンの南本くんもめちゃめちゃ早くて、2人が並ぶ。
指一本分の差で祐介が一着になってゴールテープを切った。
黒団は三着で、まずまずやな、とAが立ち上がる。
｢どっか行くん？｣
｢なんかちょくちょく団長席戻らなあかんねん｣
｢大変やな〜団長さん笑｣
｢おちょくってるやろ！笑。もうすぐ障害物やから応援しとってや！｣
｢任せといて〜｣
しばらくしてAが入場するのが見えた。
障害物競走は普通に走るより飛んだり転がったりする距離の方が長くて、運動神経のいいAは上位に食い込む。
パン食いの位置まできてパンを咥えると、横に並んでいたほかの選手より先に走り出した。
そのまま1位でゴールしてパンを美味しそうに食べるAに歓声があがる。
先程のパフォーマンスで保護者席にたくさんのファンを作ったみたいだった。
｢喉詰まって死ぬかと思った｣
あんぱんを食べながら帰ってきたAは水を飲むと手で顔を扇いだ。
ずっと暑い日差しが照りつけている。
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じょび(プロフ) - tadamomopiさん» ももくらさんありがと！！！！！！！ (2019年3月30日 13時) (
レス) id: 7786978901 (このIDを非表示/違反報告)
tadamomopi(プロフ) - やっぱりやっぱり大好き（ ; ; ）（ ; ; ） (2019年3月28日 23時) (レス) id: fd599d71d8 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - オクラさん» オクラさん！コメントありがとうございます！(○´ｰ`○)頑張ります！ (2018年8月19日 11時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
オクラ - とても面白いです(＞＜)更新頑張ってください！！！ (2018年8月19日 11時) (レス) id: 7ba911c0c9 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - ∞くらら∞さん» ∞くらら∞さん！コメントありがとうございます！頑張ります！！！ (2018年8月2日 1時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じょび | 作成日時：2018年7月9日 15時
