林檎の樹を植える ページ15
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二人で中庭に戻ると、そこでも祐介がAに第二ボタンを渡してて海ちゃんと顔を見合わせて笑った。
｢あ、忠義ここにおったん！｣
｢あ、母さん。｣
｢あ、おくらのお母さんこんにちは〜！｣
｢こんにちはー！｣
｢こんにちは〜｣
｢あ！みんなも！並び！撮ったるわ！｣
みんなで正門の前に並んだ。
Aは祐介の第二ボタンを前に見せながらピースしてて、祐介は俺と肩を組む。
海ちゃんはAに肩を組むと、シャッター音がなった。
お母さんは先生と話してくるって校舎の中に入っていく。
俺たちは早々に帰宅路についた。
四人で卒業証書の筒を振り回したり、それをマイクにして歌ったりしながらゆっくり歩く。
分かれ道で先に祐介と海ちゃんとさよなら。
祐介が目うるうるしてるから、思わず笑ってもうた。
二人と握手して、祐介とはハグして離れる。
｢絶対忘れへん｣
｢当たり前｣
｢第二ボタン大事にするわ｣
｢プレミアつくで？笑｣
｢売ってもいいってこと？笑｣
｢それはちゃうやん！笑笑｣
笑いながら背中が見えなくなるまで見送った。
振り返るとAも笑ってて、また歩き出す。
いつもやったらAの家までやけど、Aがとうふをつれてきて俺の家まで歩く。
俺の家の前にとうとう着いてしまって、Aの腕の中のとうふを撫でた。
｢あ、これあげる｣
忘れかけていたそれをポケットから出してAに渡す。
｢開けてもいい？｣
｢うん笑｣
中に入れたのは昨日みんなを待ってた時に雑貨屋で見つけたピアス。
シルバーのリングにはいろんな花の模様がびっしり彫られてて、少し高かったけどAに似合いそうで買ってしまった。
｢ありがとう笑。あんな、実はわたしもこれ。｣
｢え、ありがとう。開けるで？｣
｢うん。笑｣
Aから手渡された包に入っていたのはよく似たピアス。
違うのは彫られてる模様で、花じゃなくて植物のツタがびっしり彫られてた。
｢こんな所で意気投合する？笑｣
｢いやほんま思った笑。でも大事にする。ほんまありがとう。｣
｢俺も。絶対どっかで会えるでまた。そん時は俺ジャニーズでデビューしてるわ｣
｢絶対諦めんといてな。応援してるから。明日もし地球が滅亡するとしてもおくらは林檎の樹を植えるねんで笑｣
｢なにそれ笑｣
｢なんか誰かが言うてた笑｣
｢分かった。絶対林檎の樹植えるわ笑｣
｢うん笑。実がなったら会えるわ。絶対。四人で。｣
｢うん｣
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じょび(プロフ) - tadamomopiさん» ももくらさんありがと！！！！！！！ (2019年3月30日 13時) (
レス) id: 7786978901 (このIDを非表示/違反報告)
tadamomopi(プロフ) - やっぱりやっぱり大好き（ ; ; ）（ ; ; ） (2019年3月28日 23時) (レス) id: fd599d71d8 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - オクラさん» オクラさん！コメントありがとうございます！(○´ｰ`○)頑張ります！ (2018年8月19日 11時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
オクラ - とても面白いです(＞＜)更新頑張ってください！！！ (2018年8月19日 11時) (レス) id: 7ba911c0c9 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - ∞くらら∞さん» ∞くらら∞さん！コメントありがとうございます！頑張ります！！！ (2018年8月2日 1時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じょび | 作成日時：2018年7月9日 15時
