酔い醒まし（黒×赤）（ER） ページ18
「すきやねんなぁ…」
渋沢はカップ酒を呷りながら
一人、恋バナに花咲かせていた。
「…そ、そうですか。」
横峯が返答に困るのも当然である。
渋沢は横峯に、横峯に対する恋心を語っている。
しかし、このカップ酒に手をつける前、
既に「土壇場」を2本空けていた渋沢は
今、誰に誰の話をしているかなど分かっているはずもない。
横峯の反応は目の前の酔っ払いから自分への恋心を聞かさせられると思ってもいなかった男の中では100％文句無しの模範解答である。
しかし、横峯は幸せそうに酒を呷り、話し続ける渋沢を止める気にはなれなかった。
満更でもなかったのかもしれない。
酒で赤く染った頬に、大きな目で見つめられながら
語られる見た目と反した自分への恋心。
「なぁ、恋バナないの？よこ、み、、ね、くん」
渋沢は気づいてしまった、
呼びかけた名前がついさっきまでの恋バナに出てきていた男と同じだということに。
酒のせいで、回らない頭を無理やり回して考える。
そして渋沢が出した結論は、
「よし、この場から逃げよう。」
しかし、この男はまだ酔っている。
全て口に出ているのだ。
「そうはさせませんよ。」
横峯は渋沢の腕を掴んだ。
普段のほろ酔いの渋沢なら成人男性に掴まれた腕を振り払うことなど朝飯前であるが、何度も言うように今日の渋沢は普段とは比にならないほど酔っている。
シラフに近い横峯の力には到底及ばなかった。
「あんな告白されて、はいそうですかって帰す男がこの世のどこにいるんですか。」
「…だっておれ男やし、横峯くんにはもっとええ子がおるやろ？」
「好きなんちゃうん？」
「そらぁ、好きやけど…」
「そんならええんちゃいますか？」
「…すき。横峯くんのこと…」
自分より10cmほど背の低い男に見上げられ、
ド直球な告白を食らった横峯が平常心でいられるわけもない。
「後悔はさせませんよ。」
「ワンナイトなんか許さへんからな…」
「望むところです。
渋沢さんこそ忘れたなんて言わせませんから。」
次の日、あからさまに様子のおかしい嘘の下手な2人は
一瞬で錦野の餌食となった。
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無限大 - 更新はまだですか？楽しみにしてます！ (2020年2月2日 21時) (
レス) id: 54ddf6f538 (このIDを非表示/違反報告)
∞アリス∞ すばる推し(プロフ) - ARUTEMISさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます。教えて頂けていなかったら気づけていなかったと思うのでありがたいです。錦戸くんの分足しました！よろしければ、これからもよろしくお願いします (2018年10月27日 6時) (レス) id: cc56879ead (このIDを非表示/違反報告)
ARUTEMIS(プロフ) - いえ、こちらこそ、えらそうに申し訳有りません。ご回答、ありがとうございますm(_ _)m (2018年10月21日 18時) (レス) id: 05c891370b (このIDを非表示/違反報告)
∞アリス∞ すばる推し(プロフ) - ARUTEMISさん» すみません！入力漏れです！ごめんなさい！ (2018年10月21日 14時) (レス) id: cc56879ead (このIDを非表示/違反報告)
ARUTEMIS(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませていただいています。生意気かもしれませんが、誕生日のお話、錦戸くんだけないような気がします...私の読み過ごしでしたら、すみません、 (2018年10月15日 1時) (レス) id: 05c891370b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8arisu81/
作成日時：2018年7月22日 16時
