思い出さなくても ページ18
「A、亮ちゃん、迎えにきたで」
病室の入り口から大倉が
ぴょこっとかわいい顔を出した
なんだ今の
どっかで見た気がする光景
「うん、ありがとう、わざわざ」
「大倉、遅いねんもん、待ったわぁ」
亮ちゃんがブーブー言って
大倉が、高速混んでてんも〜んって
言い訳してるのもいつもの光景なのに
さっきのあの気持ちはなんだろう？
「ほな、俺、ここで
次の仕事、こっから行ったほうが
近いし」
「あれ？そうなん？
みんなで一緒にご飯でも食べへんの？」
大倉がおいしい店、亮ちゃんに紹介したかったんに
って、行かれへんのかぁって残念がってる
「まぁ、ほら
２人で話したほうがええこともあるやん？」
「亮ちゃん、ほんまありがとうね」
「ミィ、不思議でも不安でもなんでもええから
とにかく大倉と一緒に居り
そしたらきっと自然に思い出すはずやわ」
にっこり笑って
「せやから俺、諦めてんから(苦笑)
２人の絆っちゅうの？ここで見せてぇや」
悪い顔してニヤってしたかと思うと
ほなね！って元気に手を上げて
廊下を歩いて行った
「あきらめた？なんの話？」
きょとんとした大倉にのぞき込まれて
「いや、なんでもないよ
こっちの話(笑)」
「あー！何笑てるん？
あやしない？何があったん？亮ちゃんと」
「いや、なんもあやしくないってば」
「否定するところが余計あやしいや〜ん」
「もう！ほら、そんなこと言ってないで
帰るよ！」
「帰るよ言うて、家もわからんくせにぃ(苦笑)」
「う、うるさい！教えなさいよ、家！！」
「(笑)」
わからないことも多いし
大倉への気持ちも
亮ちゃんへの愛情も
なんだかよくわからないけど
それでも
「重いやろ？ほら、荷物貸して」
私をちゃんと見てくれてる大倉がいて
「お昼、なんにしよっかなぁ？」
「元気やなぁ、もう食べれるようになったん〜？(笑)」
いつもと同じ光景がそこには広がっていて
「じゃあ、はい！」
階段また落ちたら危ないやん？(苦笑)
って言いながら
大倉が
手を差し出してくれて
「よっしゃぁ！退院やぁ！」
かわいい顔して
近くで笑ってくれるから
今はこれでいっかなぁって
思いながら一歩踏み出した
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美波∞(プロフ) - とも（ars、∞）さん» うわあ、迷いますねぇ笑では、リアルじゃないのをお願いします(｡-∀-) (2019年7月16日 20時) (
レス) id: 7486d59217 (このIDを非表示/違反報告)
とも（ars、∞）(プロフ) - 美波∞さん、ありがとうございます。村上さんかぁ、リアル設定？(笑) (2019年7月16日 6時) (レス) id: 9a2285fc8f (このIDを非表示/違反報告)
美波∞(プロフ) - はじめまして！ぜひ村上さんの長編見てみたいです！ (2019年7月15日 22時) (レス) id: 7486d59217 (このIDを非表示/違反報告)
えいと(プロフ) - ありがとうございます、読んでいただいていたようで、こちらこそありがとうございます(笑)またいろいろ追加で書きますね(笑) (2016年10月4日 12時) (レス) id: 7757b48435 (このIDを非表示/違反報告)
702806(プロフ) - ひとまずの終わり、おめでとうございます(^^)お疲れ様でした。 こちらも「のんびりと」読ませていただいてました。あとがき、オマケ、続編 等々お待ちしてますね(^^) (2016年10月4日 8時) (レス) id: 5249469ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とも | 作成日時：2016年9月12日 18時
