一瞬一瞬の話 ページ14
瞬間的にやばい！って思った
あのオヤジの姿を知ってるのは
私と大倉しかいなくて
多分、かろうじて話を聞いてた
亮ちゃんと丸ちゃんが
わかるかわからないかってところだ
スタッフの怒鳴り声は
多分私のとこぐらいまでしか聞こえてなくて
階段を下り始めてるメンバーには
その声が届いてない
猛ダッシュで大倉に近づくオヤジ
だけどうしろからだから
当の本人は全然来てることに気づいてない
私も猛ダッシュで追いかける
通行を規制してたスタッフの人も
何事かと、うしろから追いかけてる
オヤジが走りながら何かを出して
それがナイフだと気づくのに
時間はかからなかった
「やっば！！」
走りながら声が出た
絶対に大倉守んなくちゃ！！！！
咄嗟にそう思った
ワチャワチャしてるメンバーのところへ
突っ込んでいくオヤジ
でも誰もうしろを振り返ってないから
来てることに気づいてる人はいない
「大倉！！！！」
走りながら絶叫した
間に合わないって思って
もうそれしかできないと思った
私の声に振り返った大倉は
もう目の前まで、ものすごい勢いで近づいてきてた
オヤジをかわすことで精一杯で
オヤジが突き出したナイフをかわして
オヤジがそのまま
もんどりうって階段になだれ込む
カンのいい亮ちゃんが
あの話に出てきてたオヤジだと気づいて
「大倉！！！大丈夫か！！！」
そう言いながら
うしろからオヤジを羽交い絞めにしようとしてる
階段の上の方向を見たまま
バランスを崩した大倉が
背中から
階段の下に転がっていきそうになってて
私が走りこんで間に合ったのは
その大好きな手を掴んで離さないことだけで
「だめぇぇぇぇ！！！！！！」
私の絶叫とともに
いつもは全然力で引っ張れない大倉を
火事場のばか力的にこっちに引っ張って
やった！！引っ張り上げれた！って思った瞬間
ほぼ同時に
自分の体が階段の上をゆっくり飛んだ気がした
「A！！！！」
大倉が私の名前を叫んだのを聞きながら
振り返ってるメンバーの目の前
階段にドンって打ち付けられて
そのまま何段か転げ落ちて
私は一瞬にして
意識を失った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 376人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美波∞(プロフ) - とも（ars、∞）さん» うわあ、迷いますねぇ笑では、リアルじゃないのをお願いします(｡-∀-) (2019年7月16日 20時) (
レス) id: 7486d59217 (このIDを非表示/違反報告)
とも（ars、∞）(プロフ) - 美波∞さん、ありがとうございます。村上さんかぁ、リアル設定？(笑) (2019年7月16日 6時) (レス) id: 9a2285fc8f (このIDを非表示/違反報告)
美波∞(プロフ) - はじめまして！ぜひ村上さんの長編見てみたいです！ (2019年7月15日 22時) (レス) id: 7486d59217 (このIDを非表示/違反報告)
えいと(プロフ) - ありがとうございます、読んでいただいていたようで、こちらこそありがとうございます(笑)またいろいろ追加で書きますね(笑) (2016年10月4日 12時) (レス) id: 7757b48435 (このIDを非表示/違反報告)
702806(プロフ) - ひとまずの終わり、おめでとうございます(^^)お疲れ様でした。 こちらも「のんびりと」読ませていただいてました。あとがき、オマケ、続編 等々お待ちしてますね(^^) (2016年10月4日 8時) (レス) id: 5249469ec1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とも | 作成日時：2016年9月12日 18時
