甘々 ページ47
不思議と戸惑いはなかった
きみくんが私を押し倒して
ゆっくりキスされても
なんていうか
自分じゃないみたいだった
このままきみくんに抱かれて
そしたらもう一生
大倉のところには戻れないな
そうやって
冷静に頭で考えていられた
大倉と違う唇で私にキスして
大倉と違う声で私を呼ぶ
「A」
「ん？」
きみくんが私の顔のところまで
戻ってきて
「止めなあかんやろ(苦笑)」
「え？」
「あほ」
パッときみくんが私から離れた
「これでええんか？ほんまに」
「え？どういう、、、」
ベットから立ち上がって
きみくんが冷蔵庫から水を取り出して
私にも１本渡してくれる
「俺にさっき名前呼ばれて
お前、どう思っててん」
「、、、、、」
「正直に言うてええよ
なんて思ってん」
ベットに腰かけて
ごくごくっと水を飲んでる
「大倉と、、、、
違う声だなぁって」
「(苦笑)
そしたら止めなあかんやろう」
「ごめん、、、、」
「謝らんでええ
襲おうとしたんは、俺のほうや」
理性がなぁ、危ないとこやったわ
なんなん、あの破壊力
えっらいもん、見せられたもんやで
自分を責めながら
ブツブツ言い続けてるきみくん
「ほら、やっぱりなぁ
まったく自分でも呆れるけど
俺は大倉にいつまでたっても
甘いねんなぁ」
ひょいっと自分のスマホを
ベットの上にいる私に向かって
放り投げてくる
「横山くん、一生のお願いやから
やっぱりあかん
A、返して」
ＬＩＮＥは多分
この部屋を出てからすぐ送ったもので
土下座のスタンプまで
つけてきてる
「ミィ、ちゃうからな
俺は大倉にあかん言われたから
返すん違うで
ミィが大倉のこと好きなんわかってるから
返すんやからな
１貸しな(苦笑)」
おっきいおっきい１貸しやで
ほんまに
言いながらいつもよく利用している
タクシーの運転手さんに電話をかけてくれて
「気を付けて帰り
送ってやられへんのは
飲んでるからと、寂しいからや
それ忘れんといてな」
最後の別れるときまで
やっぱり優しいきみくんだった
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とも（ars、∞）(プロフ) - ゆいさん、ありがとうございます(笑)私は大倉さんが好きで小説を書いています。よければ他のもぜひごらんください(´▽｀) (2019年7月15日 8時) (
レス) id: 9a2285fc8f (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - はじめまして！好きです！←急。 たまたま見つけて読みはじめた者です。 深夜に一気読みしてしまいました。これからの作品も楽しみにしてます。ちなみに誰担なのでしょうか？ (2019年7月15日 0時) (レス) id: 75e7980b0f (このIDを非表示/違反報告)
えいと(プロフ) - yupyさん→コメントありがとうございます(笑)泣いていただけたとは、うれしいですねぇ。ぜひ短編にも横山さん登場してますから、そちらもどうぞ(笑) (2016年9月18日 23時) (レス) id: 7757b48435 (このIDを非表示/違反報告)
yupy(プロフ) - はじめまして。ここまで一気に読んで来たんですけど、あまりにも横山さんが優男すぎてやばいですと言いたくて途中でコメしちゃいました。もうほんと泣けてきてやばすぎるよ。 (2016年9月18日 23時) (レス) id: 448439b4e2 (このIDを非表示/違反報告)
えいとーさん(プロフ) - らんらんさん→今日もね、上がったり下がったりしてます（笑）よくわからないんですけど更新したらちょっとは上がりそうですね（笑） ＳＣＣＳさん→毎度ありがとうございます（笑）お互い作品作り、頑張りましょう♪ (2016年9月12日 20時) (レス) id: b673181aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とも | 作成日時：2016年8月26日 19時
