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「お〜
 来た来た
 悪魔の指名おめでとう!」




いや〜
今年こそ俺か思うてたわ〜
院内予想リストとかいうて
俺や俺や言うてたやつ
ほんっましばいたるからな!
そのせいでここんとこずっと
寝られへんかったっちゅうねん!





朝から挨拶もそこそこに
握手を求めてきたかと思うと




「お別れ会、盛大にしよ
 店貸し切るし!」




辞めるわけではないのに
なんだこの言われようは




「あんたね、いい加減にしなさいよ
 悪魔の指名言うな、悪魔とか」

「悪魔は悪魔やろぉ?
 なんや、悪魔ちゃうかったら
 大魔王か?」

「あのねぇ」

「みんな思てるて、言わへんだけで」




ともこかて思てるよなぁ?
私と一緒に受付に入ってきたともこに
ゆずるが同意を求めてる




「まぁねぇ
 ゆずるほどはっきり言わないにしても
 内心はゆずるより
 思ってるのはたしかよ
 あ、言っちゃった、いっけなーい」




ともこってば凡ミスぅ〜
いっけないやつやなぁ〜
ゆずるがピンって
ともこのおでこを弾いて
あは、ゆずるぅ
思ってることがあふれ出しちゃったぁ
メンゴメンゴとか言いながら
ともこがゆずるに謝ってる




朝からくっだらない昭和コントみたいな
やりとりを見せられて
リアルに頭を抱え込む
あー、ほんっとまじで、どうしたらいいの




「今回はAに決まってんねぇ
 かわいそうに」

「稲ちゃ〜ん!
 稲ちゃんだけだよ
 ほんとに心配してくれてるの」




わぁ〜んと言いながら
薬局の方から戻ってきた
白衣姿の稲ちゃんに
思わず抱きついてしまう




「河井さんもともこも
 やいやい言うたら
 A、かわいそうでしょ〜?」





かわいそうかわいそう
よ〜しよし
抱きしめてくれる稲ちゃんに
ひどいよ〜
あそこ2人ひどいよ〜と訴えてみる




「なんやねん、お前
 さっきまでの態度と
 全然ちゃうやないか!」

「そうよそうよ
 昨日だって稲ちゃん
 Aが帰ったあとに
 もしかしたらAがそうかもって噂きいて
 ご愁傷様やなって
 手ぇ合わせて拝んでたじゃない」




ドンッ
聞いたそばから
稲ちゃんをどんがり押して
勢いよく離れる




「え?そんなに?」

「だまされるとこだった
 稲ちゃん大きらい!」




大嫌いやって
ものっすご瞬時に嫌われてるやん
2人を見ていたゆずるとともこが
手を叩いて笑い出した

3→←1



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設定タグ:アインシュタイン , 和牛 , アキナ   
作品ジャンル:恋愛
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you0227k(プロフ) - 続き楽しみです。 (2021年9月3日 21時) (レス) id: bd40f53e48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とも | 作成日時:2020年4月25日 7時

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