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「じゃあ半分こ」
2人で上着を羽織るとさっきよりも自然と距離が近くなる。
嫌がられるかなぁって思ったけど、そんな素振りはなくて安心した。
触れ合ってる腕に若干意識が向く。
そんなん今まで何回もあったのに、むしろそれ以上のことしてんのに、無性にドキドキしてしまうのは、今本音を言ったからなのか…
チラッとAを見てみると、少し考え込んでる表情をしてた。
なに考えてるんやろ…そんなことを思いながらコソッと注視してたら、パッとこっちに顔を向ける。
思わずギクっとしたけど、冷静を装う俺。
『亮ちゃん』
「…ん？」
『わたしの最近の亮ちゃんに対する気持ちの変化についてお話ししたいんですが聞いてもらえま「聞きたい！」
まさかの発言で、食い気味でそういうと、Aは嬉しそうに笑った。
夜景を眺めながら静かに話し始める。
『亮ちゃんと付き合ってそろそろ5ヶ月やんな』
「うん」
『お互いドラマの撮影があったりしてゆっくり一緒に過ごす時間なんて数えるくらいしかなかったけど、亮ちゃんは真面目にわたしと向き合ってくれるし、何かと優先してくれるし、そういうところほんま素敵やなぁって思う』
「ん、」
“ 素敵 ” なんて言葉言われ慣れてないから、ほんのちょっと照れる。
『わたしら付き合ったきっかけはあの理由やったし、尚且つわたし恋愛初心者やから、ちゃんと付き合えるんかな大丈夫なんかなってほんまは思ってた。ほんで、わたし色々チョロいし』
チョロい…前もそんなこと言ってたなーと、頭の隅っこで思い出す。
『亮ちゃんと出会ってもう20年以上経ってるやん？やからわたし亮ちゃんのことめっちゃ知ってる気になってたのよ。けどさ、この5ヶ月の間に初めて見る亮ちゃんいっぱいで、すごく楽しかったの。こんな顔すんねや！とか、かっこいいことするやんとか、意外と女々しいなこいつとか…』
「女々しい…心当たりあるな、それ。…引いた？」
『それがね、全然引かんかってん！むしろ、めっちゃ可愛いなって思うくらい。』
「え…」
『なんかな、亮ちゃんとは経験値違いすぎて難しいんかもって思ってんけど、意外と一緒やんって思った。』
Aはじっと俺の目を見る。
『好きって気持ち、意外と亮ちゃんに近付いてる気がするよ？』
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でんきゅう(プロフ) - りょんさん» コメントありがとうございます！嬉しいです(^ ^)今ちょこちょこ書いてます！もうしばらくお待ち下さい！頑張ります(*^^*) (2020年3月14日 0時) (
レス) id: dae04a24ed (このIDを非表示/違反報告)
りょん - このお話楽しくて何回も読み返しちゃってます！！更新していただけるのを待ってます！！ (2020年3月5日 16時) (レス) id: a0566aa22a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でんきゅう | 作成日時：2019年10月21日 5時
