8人目の彼女は性別迷子∞yellow① (ページ42)

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『ん……』

「あ、起きた」

ちょっと意識を飛ばしてたみたいで、わたしを覗き込んでた亮ちゃんと目が合う。

「だいじょぶか？」

心配そうに言う亮ちゃんの頬に手を伸ばし

『ん、亮ちゃんの愛たくさん受けとりました』

へらっと笑うと、

「そんなん序の口やで」

ちゅ、と口付けられる。
負けじとわたしも、ちゅ、と返したら

『わ！』

亮ちゃんにぎゅーっと抱きしめられた。

「…夢ちゃうよな？」

『え？なして？』

「幸せすぎて、信じられへん」

そう言いながら首筋に顔を埋める亮ちゃんが可愛くて頭を撫でる。

「でも、こんな幸せなら夢でもいいかもしれんなぁ」

『え、夢でいいん？』

「Aはどう思う？」

『そりゃいやに決まって……』

ニヤニヤしてる亮ちゃん。
やられた…！そう思ったけどもう遅い。

「そっか、夢やと嫌なのかー！へぇー！」

あまりにもニヤニヤしながら言うから、ちょっと考える。
そうや。

『夢やと嫌やよ。やって、わたし亮ちゃんのこと好きやもん』

「え！」

そう言われると思ってなかったのか、亮ちゃんの顔が赤くなる。

『…たぶんね！』

「…やられた」

亮ちゃんはまた首筋に項垂れる。

…たぶん、って言ったけど、好きになってるのはほんまやと思うよ。
今まで感じたことのない気持ちがどんどん溢れてってるし。
これが好きって気持ちやと思うから…
でも、まだ伝えへんよ。
確信がちゃんと持てたら伝えるでね。
待っててな、亮ちゃん。

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また今日もたくさん上げようと思ってます。
お付き合いください。

でんきゅう