8人目の彼女は性別迷子∞yellow① (ページ5)

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「…そういう松本くんはどうなんすか？」

多分…いや、絶対Aに気があるやろ。
じゃないと抱いたりせんやろうし…
てか、気があるとかそんなんはどうでもいいねん(いや、ほんまはよくないけど)
俺が何より気になってんのはAと今でもカラダの関係あったりするんか…ってこと。

松「俺？あー、俺はフラれてっからね、あんとき」

へぇ、フラれてんねや……って、

「えぇ！！そうなん？！」

考えてもない言葉が出てきて思わず素が出る。

松「そうそう。そして、君が心配してる例のことはアレっきりだから」

「！！」

松「安心しなさい、錦戸くん」

松本くんがそう言った瞬間、俺が降りる階に着く。

松「じゃあまた」

「あ、お疲れ様でした」

とりあえずエレベーターを降りて、そのままエレベーター乗って行った松本くんのこと考えながらしばらくボーッとする俺。
頭の中の整理が必要やな…

あの松本くんはAのことが好きやったけど、フラれた。
そしてカラダの関係は一度っきり…
そういや俺が “ どうなんすか ” って聞いた時一瞬表情変わった気がした。
なんとなくやけど、あの表情は絶対まだAのこと…

何とも言えない複雑な気持ちになり、大きなため息とともに思わずしゃがみこんだ