8人目の彼女は性別迷子∞yellow① (ページ36)

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『まるちゃん、』

「ん？どないしたん？」

『ごめんけど、この後解散でもええかな…ちょっと用事が入っちゃって…』

「ええよええよ！行っといで！むしろ付き合ってくれてありがとうやわ」

『いやいや、こちらこそありがとう！ごめんね…。……もしもし！…大丈夫。えっと、どうしたらいい？』

嬉しそうなA。
声が弾むの抑えてるような感じ。
友達かなぁ？でも、なんかちゃうような気がするんよなぁ…
やって、僕の知ってるAは先約があったらそっちを優先にする子やから…
でも、今日別に約束してたわけちゃうしなぁ。
そんなこと思いながらぼーっとAを見てたら、電話を切るタイミングやって、たまたまディスプレイが目に入る。

「え…」

『ん？』

「いや、なんもないよ。誰からやったん？」

『え！あーっと、と、友達かな』

「そっか！よかったやん！楽しんどいでな！」

『ほんまごめんな、まるちゃんありがとお』

めっちゃ笑顔。
じゃあ、ごめんけど行くね
そう言ってAは、急いで駅の方へ向かってった。

手を振り、見送る。

「…友達、か。」

…僕は見てん。

ディスプレイの “錦戸亮” という字を。

でもAは『友達』って誤魔化した。

何かあるんやろうな、あの2人。

もしかして…？

いや…でも、うーん…

「まぁ、何かあったらふたりから話があるやろ！」

帰る前に飯食おー

そんなこと思いながら僕もその場を後にした。

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@eight8white13

今夜はまだ上がるかもです！
ちょっとでも気が紛れますように。