8人目の彼女は性別迷子∞yellow① (ページ27)

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『えっと…1年の中でいろんなイベントあるやんか？今からやったら花火大会とかもあるし、誕生日もいろいろ…とにかく春夏秋冬を恋人になった亮ちゃんと過ごしたかったから、かなぁ』

〈ーーーっ…〉

「錦戸くん、かわりに抱きしめといてあげる」

〈え！ずっこい！！俺のAやのに！！〉

『え？！あっ！』

〈！ヨネさん！！今抱きしめてるやろ？！ちょ！ずるい！！〉

「羨ましがっとけー！あたしの推しを取るからじゃ！！」

〈それは申し訳ない！けど、俺のやから！ヨネさーん！！！〉

『ちょ、ヨネちゃん！』

「あはは！けど、まぁ安心した！本当におめでとう」

〈ーーっありがとうございます。Aにヨネさんがおってくれてよかったです。たぶん、これからも俺とのことでお世話になると思うんで、宜しくお願いします〉

『よろしくお願いします』

「うん、よろしくされとく。錦戸くん、1年間がんばってね」

〈はい！じゃあ、女子会邪魔してごめんな！Aおやすみ〉

『おやすみー！』

「え、あたしには？」

〈ははは！おやすみなさい〉

「おやすみー！」

プツっと電話が切れる。

「 “俺のA” だって」

『ふふふ』

「いいなー！あたしも恋愛したーい！！」

ゴロンと横になるヨネちゃん。

『あ、わたしいい人知ってるよ』

「え？！誰？！！」

目をキラキラさせながら勢いよく起き上がる。

『タケちゃん♡』

「ーーーえっ！」

『え？』

「あ、いや。なんでも、、」

『・・・ヨネちゃん、顔赤くない？』

「きっ、気のせいじゃない？」

パタパタと手で仰ぐヨネちゃんの顔は真っ赤っか。

『えー！！！！まさかのタケちゃん？！！！』

「ちょ！今まで必死に隠してたのに！」

『ひゃー！なにそれなにそれ！全然気付かんかってんけどー！！！』

「Aうるさいよ！」

『そんな顔で言われても怖ないもん！そうやったんや～♡タケちゃんか～♡♡ぐふふ』

「ほら、もうこんな時間！歯磨きして寝るよ！」

『あ！逃げた！！』

女子会、お開きになるのはまだまだ後になりそう♡