8人目の彼女は性別迷子∞yellow① (ページ25)

今日:5 hit、昨日:6 hit、合計:41,505 hit

3 ページ25

.

「だってさ、この人と一緒にいて楽しい！嬉しい！幸せ！もっと一緒にいたい！みたいな気持ちが積み重なって “好き” になってくし、さらにそっからランクが上がって “愛” になってくし…てか、ちょろいって言うけどね、本当のところ付き合い始めはみんなそうなの。」

『え？！みんなちょろいん？？』

「そうそう！誰しも付き合えて舞い上がるから、ちょろくなるの。だから大丈夫。錦戸くんも、余裕な感じ見せてるかもしんないけど、本当はちょろくなってるからね、絶対」

『ヨネちゃん…！』

今までのヨネちゃんの言葉にはたくさん目から鱗な言葉とか、欲しかった言葉とかがいっぱいあって、感極まって思わず抱きつこうとしたら、ヨネちゃんが急にゲスい顔を見せる(から、抱きつくのやめた←)

「あたし的にAの “恋愛の好きがわからないから教えてほしい” って発言、グッジョブ！そしてそれを錦戸くんに言うってところ、もうハナマル！！密かに錦戸くん応援してたし。てか、自分の推しがこの人となら…って思ってる人と付き合うとか最高！！」

ヒャッホイ！とか言いながらビール飲むヨネちゃんに若干引いてるわたし。

『ちょっと何言ってるか分かんない』

「まぁとにかくおめでとうってこと！はい、かんぱーい！！」

促されて乾杯。
嬉しそうなヨネちゃんを見て、朝のタケちゃんを思い出す。
タケちゃんも嬉しそうな顔してたなぁ。
そう思うとわたしって

『恵まれてるなぁ』

「ん？」

『んーん、なんでも！』

1番近い人に否定されるやなくて、祝福してもらえるの嬉しいなぁ。
そんなこと思いながら酎ハイを飲んでると、スマホが震えた。