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「あ....はい、どうぞ」
『やった!じゃぁ、お邪魔します』
眩しい太陽の日差しの中立っていたのは、
あの彼...いや、丸山さんで、
はいとか、どうぞとか言いながら、
正直、内心バクバクで。
いや、男性と並んで座るのいつぶり?
あれ、もしかしてそんな経験ない?
なんて、そんなことまで考えてた。
『...ゆなちゃん、暑い?』
「え?」
何を話せばいいのか、
いや、丸山さんが何か話してくれるまで待つ?
だって、丸山さんから来たんだから、なんか用があったんだよね!
うん、
なんて、突然のことにワタワタ思考を巡らせていると、丸山さんからこの一言。
想像していなかった言葉に、緊張から下を向いていた私は、おもわず丸山さんの方を向いてしまった。
『顔、赤かったから』
その瞬間、微笑む彼とまたもやばしっと合う視線。
丸山さんは、1度目が合うと逸らしてくれない。
バクバクとさらに増す心拍音。
「あ、あついです....」
緊張はピークに達して、慌てて目を逸らして答える。
いや、暑くないけど。
もう、暑さすら感じないけど。
赤いのはきっと、緊張のせい。
『暑いの苦手?』
「どちらかと言えば....冬の方が好きですね。」
『そうなんや、確かにめっちゃ暑いもんなぁ〜』
そう言って丸山さんは、座ったまま両腕を上げて伸びをした。
私にもっと、コミュ力があったら、
丸山さんは夏と冬どっちが好きですか?とか聞けるのに。
年齢とか、出身とかも聞いてみたい。
聞いてみようかな?
「あの、ゆ「あれ?ゆな?丸山さん?」
タイミングがいいのか悪いのか、ゆかの声に、また顔を上げた。
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作者名:みるく | 作成日時:2024年1月3日 15時