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「あっつ....」
ゆ「夏だね〜!BBQの季節!」
「そうかな、笑」
ゆ「暑いからこそBBQでしょ!」
7月も終わりに近づいて、今日は猛暑日になるかもって朝の天気予報で言ってた。
私は暑いのが苦手。冬の方が好き。
ほんとは半袖短パンになりたいけど、日焼けするのも嫌だから、UVカットの薄手のシャツを羽織る。
途中渋滞に巻き込まれたのもあって、私とゆかは1時間くらい遅れて到着した。
すでにみんな盛り上がってて、お酒も進んでる感じ。
結局、安田さんの同期ってどんな人だろ?
ゆかと一緒にキョロキョロしていると、
安「あ!ゆかちゃん!ゆなちゃん!こっちやでー!」
安田さんが私たちを見つけてくれて、大きく手を振ってくれた。
「えっ.....」
ゆ「ん?どした?」
安田さんの隣、肘まである少し大きめの空色Tシャツに、薄手の黒いズボン姿の男性。
スーツ姿しか見た事ないけど、
すぐに分かった。
あの時の、あの人だ。
安「おつかれ〜、渋滞、大丈夫やったぁ?」
ゆ「大丈夫でした!ごめんなさい、遅れちゃって」
安「全然やで〜」
思わず、じっとみてしまって、
ばしっと目が合った。
『あれ、あの時の.....』
安「ん?マル、知り合い?」
ゆ「え?」
『いや、知り合いっていうか....ね?』
「あ、....はい。」
あの時のあの彼は、少し戸惑った様子で、
でも、あの時と同じ優しい笑顔で、
私に同意を求めた。
安「なんやぁーマルとゆなちゃん、知り合ってたんやね!」
「ついこの前、偶然お会いして...」
ゆ「ゆな、もしかして、噂の彼?」
ゆかが、耳元で囁くから、肯定の意味で頷いた。
安「じゃ、紹介は軽くでええか!こちらは、僕の後輩の.....」
ゆ「山本ゆかです!」
「あ、雨下ゆなです」
安「ゆかちゃんとゆなちゃん!んで、」
『安田の同期の、丸山隆平です!』
よろしくっと微笑んだ彼は、やっぱり整った顔をしていた。
安「ゆかちゃんとゆなちゃんとは部署がちゃうから、あんま合わへんかも知らんけど、仲良くしたってな!笑」
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作者名:みるく | 作成日時:2024年1月3日 15時