#5 ページ5
.
ゆ「それで?その人の名前は!?」
「いや、知らない....」
ゆ「え!なにそれ!?2回も偶然会って、聞いてないの!?」
「いやだって、会ったって言ってもそんな状況じゃなかったし.....聞けないし。」
ゆ「はあー、せっかくゆなの初恋チャンスだと思ったのにぃー」
「なによそれ笑」
ゆ「いや、でもまだチャンスあるかも!!同じ社内ってことだもんね!!」
「なんのチャンスよ笑、なんもないってー」
ゆ「もったいないよね〜ゆな可愛いのに。恋に興味ないなら私にその可愛さ譲ってよ」
「可愛くないよ、ゆかの方が綺麗じゃん。」
ゆ「お世辞でも嬉しいわ、マイフレンド♡」
休み時間、持参した味気ないお弁当を口に運びながら、お昼はサンドイッチ派の数少ない友人ゆかに今日の報告。
安「お!ゆかちゃん、ゆなちゃん、おつかれ〜」
ゆ「安田さん!お疲れ様です!」
「おつかれさまです。」
そこに、キラキラと笑顔を振りまく社内のアイドル、安田さん登場。
私とゆかは同期で、安田さんは先輩。
安田さんは優しくて、いつも後輩達のことを気にかけてくれてる。
愛嬌あるゆかと違って、私はほとんど喋れないけど。
安「そーいえばなぁ、今週から僕の同期が大阪支店から派遣されてくんねん!」
ゆ「え!そーなんですか?」
安「そー、そんでな、今週末に歓迎会するから、ゆかちゃん達も良かったら!」
ゆ「私、今週ヒマなんで行きます!」
安「ほんま?じゃ、後で時間と場所のURL送るなぁ〜、よろしく!」
ゆ「はい!ありがとうございます〜」
安「...ゆなちゃんも、良かったら^^」
「あ、はい....ありがとうございます」
安田さんとゆかのやり取りをぼおっと見つめていた私にも、安田さんら可愛らしい笑顔を振りまいて去っていった。
ゆ「安田さんの同期って、どんな人だろ!」
「ゆか、ほんとに行くの?」
ゆ「行くに決まってるでしょ〜」
「私は、やめ....ゆ「あ、行かないとか無しだから!!」
ですよね〜そうなりますよね〜
これは、いつものお決まりパターン。
打ち上げとか飲み会とか、大勢で集まって盛り上がるのが苦手で、というか、私みたいな冷めた人がいたら迷惑になりそうで、学生時代からあまり参加したことがない。
けど、入社して以来、楽しいことが大好きなゆかは、私に行かないという選択肢を与えてくれない。笑
しょーがない、どうせ暇だし、参加しますか。
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みるく | 作成日時:2024年1月3日 15時