no.30.5 ページ35
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空は今にも雪が降り出しそう。さらに憂鬱になる。
「私そんな恨まれるようなことしたっけ…？」
底冷えする空気のせいで、余計不安になっちゃって。
「_____________あなたが佐藤Aちゃん？」
「え！？あ、はい…」
私の前に現れたのは、確か3年の先輩。私でも知ってるってことは、中心人物なんだろうな。
「いきなり言うのも悪いんだけど。あなた、信ちゃんのこと好き？」
「…し、信ちゃ…って」
「3ーEの村上くんだよ。知ってるでしょ？」
「あっ、はい。知ってます」
なんか自分の盲点をすぐにつかれたというか、嫌な予感。
負けるな、と手を握る。
「で、好きなの？あの人のこと」
「す、好きっていうか…なんていうか」
…こんな場所でいきなり好きって言えないよ。
「まあどっちでもいいけど、一応忠告しておくから。
信ちゃんはあたしのだから！絶対に近づかないでね」
「は…？」
思わず声が出た。向こうが眉をひそめる。
「あんたみたいな1年のチビにとられると思ってないけど。
近づいたらどうなるか分かってるよね〜？」
少女漫画か。
昼ドラか。
…いや、“リアル”な独占欲だ。
「え、付き合ってるんですか？」
「まあそんな感じ？」
「____________________________________おい、何やってるん？」
声がした。
その声は、“言葉”じゃなくて“音”として響く独特のものだった。
「…渋谷くん」
聞いたことない名前。
振り向くと、黒髪で大きな瞳をこちらに向けた人がいた。
す「何してるん？」
「やだー、ちょっと聞きたいことがあっただけ」
す「知らんけど。…お前こそ後輩に手ぇ出したら最低やぞ」
その言葉を受けて、先輩は小走りで去っていった。
す「気ぃ付けや。恨むやついっぱいおるから」
「あ…、ありがとうございます」
あの日私を助けてくれたのは誰？
あの大きい瞳で私を見てくれたのは誰？
二度と会えないなんてそんなこと、
…ないはず。
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ちょこほーむず - 智春ﾞさん» ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))あぁぁ更新しなければ…(ﾟoﾟ;; (2013年11月25日 21時) (
レス) id: b0f94c7c40 (このIDを非表示/違反報告)
智春ﾞ - めっちゃおもしろいです!!続き楽しみにしています。更新頑張ってください( ^-^) (2013年11月24日 0時) (レス) id: d137ab4f0e (このIDを非表示/違反報告)
章大∞(プロフ) - ちょこほーむずさん» よろしく☆ (2013年11月14日 17時) (レス) id: a92f8e62fa (このIDを非表示/違反報告)
ちょこほーむず - 章大∞さん» いいですよー！よろしくお願いします（＾_＾） (2013年11月14日 10時) (レス) id: b0f94c7c40 (このIDを非表示/違反報告)
章大∞(プロフ) - ちょこほーむずさん» これからよろですっタメでええですか？ (2013年11月13日 22時) (レス) id: a92f8e62fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこほーむず | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/7553/
作成日時：2013年2月21日 21時
