我血を欲す* 【文スト】【吸血学パロ】

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中原さん、彼女がそんなことを口にした時に鋭い視線が突き刺さった感覚に陥る。
暗闇でハッキリとは分からないがこういうものは感じ取れてしまう



｢そろそろ寝たらどうだい?明日起きれなくなってしまう｣




『じゃあ部屋まで運んでください、血を飲まれて動けないんです』





誰かさんのせいで、と声を低くして云うAはとても子供らしく愛らしい印象を与える。






｢何故私が中也のところへわざわざ……｣







『真逆このまま二人で寝ろと?出会ったばかりの人と寝れるわけないですよ』







そんなAの頭を数回撫で、私は命令を云う。






｢目をつぶって……【寝ろ】｣






一度主従関係がどのように発揮されるか見てみたいと思っていたのが遂に実現する。







あれだけ文句を云っていたAも嘘のように一つの布団で寝息をたてているのだ。






彼女をそっと抱きしめると
待ち望んでいたものが手に入ったからか
異様に口元のにやけが堪えきれずいた






一日経つ前に主従関係を結んだ相手から血を飲めば主従関係は壊される、






私が流した噂に流されるとは中也もまだまだ甘い

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