検索窓
今日:6 hit、昨日:7 hit、合計:144,760 hit

11 ページ12

『これからどうしようか……』



その呟きだけが静かな部屋に消える、時計を見れば19:00を指していた、この時間に中原さんはどこに行ったというのだろう。



寮母さんに渡されたルールの書いた紙を見てみ見ることにした。




1、寮内に異性をいれないこと
2、22:00には寮内に入ること
3、00:00消灯部屋から出ないこと
4、ご飯は運ぶので部屋に1人は残っていること
5、寮内での乱闘は避けること
6、21:00以降の大浴場使用を禁ずる



という事らしい。



私はもう既に1を違反している。
終わったなそう思った時




ドアの音が規則正しい3回聞こえた。



「Aち…くん!!会いに来たよ」



そんな声とともに大きく鳴らされる



私がボロを出す前にこの人が先に失言をするのではないか、という不安に駆られドアを開けた。



『太宰さん、でしたっけ?』



「そうそう、ここのルームメイトは誰かな?」



ニッコリとした笑顔でそう尋ねる太宰さんの顔がものすごく怖い、下手なこと言うと私の首が飛びそうな勢いだ。



いや、もうルームメイトを聞かれた時点で終わってる、おまけに
ポートマフィアの一員で宣伝までされました。



とは口が裂けても言えない



どうしようかと考え込んでいると太宰さんの方からさらに責めこんでくる。




「私に言えない人かな?それとも何かあったのかな?」




意を決して話すことに決めた。




『中原中____』




「ごめん、もう1回言ってくれる?」




言った名前に被せてくる太宰さんは
なかなかの声の低さだった。




『……中原さんです中原中也さん』



それを言った瞬間に明らかに部屋の温度が下がっていくのを感じながら視線をさ迷わせる。
太宰さんの方を見てられない




「敦くんもなかなかどじな事してくれると思わないかい?五番目と言ったら普通下から五番目」



内太宰さんとの一緒の部屋になるよりは中原さんと一緒の部屋の方が安全域だと感じたのは内緒の事だが、私が敦くんと同じ立場なら上から五番目に入れていたよ。



と心の中でフォローする
それと同時に声が響いた。




「おい、太宰……何しに来やがった。」




▽中原さんが帰ってきた。

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (241 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
373人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

橙咲 - ダメダ・・・ オレハモウシンダ・・・ (萌え死に) (2018年12月30日 14時) (レス) id: b1f9c1e839 (このIDを非表示/違反報告)
新那(プロフ) - 五月雨花火さん» 久しぶりの更新でグダグダしてしまっていますがそう言って貰えると嬉しいです(´;д;`) (2018年8月6日 7時) (レス) id: 4b0e928a60 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨花火(プロフ) - んんんん“ん“ん“ん“!あー、もうまじでやばいです…!!更新楽しみにしてます! (2018年8月5日 21時) (レス) id: 1d8d71161b (このIDを非表示/違反報告)
みさきみ(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!!!これからも応援しています! (2017年7月20日 23時) (レス) id: 9dabad6f4d (このIDを非表示/違反報告)
新那(プロフ) - 葉山白狐@ビースト廃人さん» 苦しい言い訳ですが……←はい!ありがとうございます頑張らせていただきます (2017年6月6日 7時) (レス) id: b29d04a7cb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:新那 | 作成日時:2017年3月10日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。