8話 ページ8
ああ、やっぱり二人は大人で優しくて...すごいな。
でも...ずっとっていつまでなんだろう、大学入って3人とも忙しくなったら...もうこうやって大事にしてもらったり...笑い合うことすらできなくなっちゃうのだろうか。
そう思うとまた苦しくなってきた。
そうだ違う、今は私にはゆいとたかとって言う本物の友達が、親友じゃなくて真友が付いてるんだ。
この苦しいのも二人に話すちゃんと。
二人はそれのこと言ってたんだね。
「あのさゆい、さっきゆい、ずっと私の味方って言ってくれたじゃん...？すごいすごい、ほんとに嬉しかったんだけどね、ずっとっていつのことだろって考えたらちょっと不安になってきてさ。」
「ずっとって、一生ってこと。それにさっきも言ったけど、大学入ったからって別れるような友達でいなくなるような友情じゃないじゃん。大丈夫だから。」
「うん、分かった...ありがとう。」
「こちらこそありがとうだよ。」
そうゆいが言った。
こちらこそって...？私なにかした？
「え、なんで！？」
聞き返してみた。
「だってさ、今まではこういうことも私たちに言えなかったじゃん？でも今めいは...私たちのこと信頼してくれてる。それがすごい嬉しくてさ。」
ゆいの目には涙があった。
「いやいや、ゆいたちが...ゆいたちがこんなに私のこと考えてくれてるってことに今日気付けて...私がバカだった、こんなことにも気付かない私がバカだった、二人がこんなに...私のこと思ってくれてるって知らずにいつもあんなことを...今日だってずっと嘘付いてて。ごめんなさい。」
「だからもう気にすんなって。めい、授業中戻れる？それともしばらくここにいる？」
「もう大丈夫、授業戻れる、ありがとう二人ともほんとにありがとう！」
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作者名：にくにく | 作者ホームページ：http://twitter.com/17102929
作成日時：2014年7月4日 21時
