いつまでも (ページ13)

今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:1,805 hit

13話ページ13

今日も一時間泳ぎきった、疲れたー…。

ゆいとたかとが待ってるからはやく着替えて帰らないと、更衣室を出て、いつも通り小野先輩からアメをもらう。

先輩は水泳部の部長。

女子なのにすごく泳ぎ速くてかっこいいんだ！

そして階段をのぼって学校の正門へ。

前を見ると、ゆいとたかとが手を振っている。

安心した、なぜか安心できた。

私は走って二人の方へ行こうとした...その瞬間、

「ねえねえ、一緒に帰ろー！約束したの忘れてるの？」

と、みなが現れた。

「ごめん、今日は二人と帰るから」

「んじゃいつになったら私と帰ってくれるの？あんたいつもそう言って断ってるよね。私これでも結構傷ついてんだよ？」

実は、みなと話したのは新学期始まって初日だけ。

消しゴムを忘れてたみなに貸したら、なぜかずっと私にひっついてきて…

「ごめん...そこまでしつこく言わないでほしいな」

「えー、ひどい、しつこくなんか言ってないよ、私自分の気持ち言ってるだけじゃん、ひどいのはめいの方だよ。もういい、クラスのみんなにこのこと言うよ？」

みなは涙目になっていた。

何がそんなに...ゆいとたかとも待ってるし。

「あ、そうだ、ゆいとたかとにも噂が伝わったらそのうちめいから離れていってくれるー！」

ちょ、待ってよ、

「んじゃ今日は諦めるわ。その代わり覚悟しといてね、バイバイ。」

そう言ってみなは去っていった。