いつまでも (ページ2)

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2話ページ2

「ねえゆい、大学どこ受けるか決めた？」

「んー...まだだよ、でもあの二つの大学、どっちにしようか悩んでるんだよねー！」

ゆいになんとなく志望校聞いてみた。

そっか、ゆいはもう二つに絞ってるんだね、私置いてきぼりじゃんって思った。

「めいは？いい大学見つけたー？」

「う、うん、でも入れる気がしないんだ全然(笑)」

嘘をついた。

ありえなかった、今まで私はゆいとたかとにだけは嘘付いたことなかったのに、ちょっと罪悪感。

「そうなんだなるほど、でもめいだったら絶対入れる、私が保証する！」

「そうかな、ありがと、ゆいも頑張ってね！」

そうだよ、みんなもう決めてるよね。

今ちょうど受験の一年ぐらい前。

高2の終わりの冬だからね。

決めないとさすがに危ないよね。

いつも成績優秀のたかとには志望校決めたか聞いたとしても答えは分かりきってるから聞きたくない(笑)

ただ、自分が決まってないのが怖いんだ。

はっきり言ってね、将来の夢とかも考えたことがないのよ実は。

危ないの分かってる、今決めないと自分の道を見失うのも分かってる。

でも好きなことならある。

それを将来仕事にするかどうかは別として、一生続けたいって思うことがある。

水泳だ。

私はスポーツ超が付くほど苦手だけどこれならできる。

水泳だけが私の特技だ。

それに、大会直前の練習とかではそんな暇無いんだけど普段市民プールで泳いでる時にはストレスが消える。

何も考えずにただ泳ぐと、いろいろ現実から逃げることができて楽になる。だから一生続けたいって。