笑えてますか〈青〉

２１ ページ22

小瀧side







あれから流星は、大きな発作が起こりながらも、


なんとか持ちこたえて、４ヶ月ほど経とうとしてた







流星は先月、無事に１８歳になれました。



本人はその日は体調も良くて、みんなで病室でパーティーをして、何度か看護師さんに怒られてもうた 笑
























最近は、お見舞いに行っても喋るのも辛いみたいで、


ほぼ流星の声を聞くことはなくなってしまった。





でも、微笑みながら、話を聞いてくれる。















.














今日も、退屈な授業をなんとか意識を保ちながら頑張ってる時やった 。











ガラガラッ



「どうしたんですか、桐山先生 ？」





数学の先生が、驚くのもわかるぐらい、照史くんがものすごい勢いで教室に入ってきた





いやいや、授業中やで、今 。笑


教師が何してんねん…なんて、呑気に考えてた。











桐「小瀧と神山と重岡、借ります。ちょっと３人廊下来い。」








突然の呼び出しに、頭の上にはてなマークを浮かべながら、教室を出た。




































.























照史くんが話し終わる前に、俺たち３人は走り出してた。

















桐「流星が、もう、危ない状態らしい。
お前ら、早く病院、行ってやれ」















昨日、元気やったやん 。



俺らのくだらん話を笑いながら聞いてくれてたやん 。














そんな思いで走り続ける病院までの道のりは、





いつもより、何倍も長く感じた。










.

２２→←２０

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す