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あれ……？
痛くない……？
恐る恐る目を開けると、誰かの胸板に収まっていた
「大丈夫？」と声をかけられて、深く頷く。
「ボーっとしてちゃだめだぞ？」
「は、はい、あの、たた助けてくださり、あ、あ、ありがとうございます」
「どういたしまして、マネちゃんが無事でよかったよ」
「夜久、そろそろ戻れ〜！
Aちゃんも気をつけなさいよ〜！」
「りょーかい、ボールには気をつけて？」
夜久さんという人はコートに戻っていった。
あの人、リベロなんだ……
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「「ありがとうございました！！！」」
練習試合が終わり、片付けを始める。
点数表やら、ネットをひたすら片していると「俺も手伝うよ」と夜久さんに声をかけられた。
「いや、1人で大丈夫ですよ！
練習試合の後なので、しっかり休んでください！」
「これくらい、大丈夫だよ
2人でやった方が早く終わるだろ？ネットは俺がやるから、そっちやってて？」
「…じゃあ、お言葉に甘えて」
夜久さんは手際よくネットやボールを片していき、
私は使ったタオルやユニフォームを持って家庭科室へと向かった。
それらを洗濯機に回して、ドリンクボトル等を洗っていく。
洗い終わったものを全てラックにかけて椅子に座り、
立ちっぱなしだった足を伸ばして「はぁ…」と息をついた…
しばらくすると、ピピッと洗濯機が鳴ってユニフォームを回収して体育館に戻る
「あ、こっち終わったよ！」
「え、体育館の床までやってくれたんですか！？」
「意外と早く終わったし、それに片付けは毎回してるからな！！」
「何から何までありがとうございます」
「どういたしまして」
「夜久さん…であってますか？」
「うん、あってるよ。えっと…マネちゃんじゃなくてAちゃん」
「はい！」
夜久さんの優しい声で名前を呼ばれ、少しくすぐったく感じてしまった……
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作者名：るあ | 作成日時：2024年3月7日 23時
