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第8話 ページ10







妹尾と2人でホームセンターに向かって、可愛い雑貨やファッションショップ等を片っ端から巡っていく。

妹尾はおそらく可愛いものが大好きなんだろう、目をキラキラさせながら見つめている。


「妹尾って可愛いね」

「そんなことないよ、春日野や花沢の方が可愛い。」

「見た目とかそんなの関係ないよ、好きなものを好きって言って何が悪いの?可愛いものが好きな妹尾の方がめちゃくちゃ可愛いじゃん」

「……」

「妹尾?」

「いや、やっぱ春日野はすごいなって」

「そう?普通、普通」

「その普通がすごいんだって…」


お目当ての手芸屋さんに着き、様々な生地やボタンに毛糸まであってここは宝庫なのかと思うくらい楽しい。

えっと…レザークラフト素材は…


「春日野って編み物とかするの?」

「うん、よくするよ。作るの好きだから」

「絵に描いたような乙女…じゃん」

「いやいや、乙女って…妹尾も乙女だから笑」


お目当ての物達を購入して、疲れた身体には甘い物!!ってことで甘い物が食べたくなったから2人でフードコートに移動した。

アイスも捨てがたいが、ここは新作の何とかかんとかフラペチーノを頼んで向かい合わせに座り雑談が始まる。

って言っても互いに弓道の話になった。


「春日野って7歳の時にはもうゴム弓を引いてたんだね」

「うん、意外と楽しくて毎日ゴム弓引いてたらママに呆れられたけど」

「なんか想像つくのが面白いね」

「中学は必ず弓道部に入るんだって決めて、何やかんやで今に至って感じかな。妹尾は?」

「地元の弓道場に乃愛と一緒に通ってた」

「2人仲良いもんね、私も皆ともっと仲良くなれるといいな!」

「私ももっと仲良くなりたいよ」



楽しい時間はあーっという間に過ぎていく。妹尾と駅で別れて電車に乗って揺れゆく窓の外の風景を見つめた。


「愁、喜んでくれるかな…」


持っていた手芸屋さんの紙袋をぎゅっと抱きしめる。

帰ってから、色々と調べないと…




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作者名:るあ | 作成日時:2023年2月19日 10時

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