探偵学園QSP

＃48 ページ49

…小屋の中…
リュウ
「まずはｼﾞｻﾂ説から覆そう!」

キュウ
「ねぇ、皆。このコンクリートどうやってここに運んだから照明出来る?」

メグ.リュウ.A.キンタ.数馬
「「「「「……」」」」」

　キュウの言葉に皆、下を向くが

数馬
「方法はある」

キンタ
「えッ!?」

　数馬はカバンからパソコンを取り出し、画面を開く

数馬
「ピラミッドを造るやり方と同じだ。あれは巨大な岩の積み重ねで、できている
　巨大な岩の運び方はこれ!コロを使えば可能なんだ」

キンタ
「コロかぁー」

数馬
「うん。こうやってこの部屋の中に運び入れて後は火をつけてｼﾞｻﾂを図る
　同時に木のコロは燃えてなくなる」

キンタ
「なるほど」

　筋は通っている

リュウ
「…コロか。やってみてよ」

数馬
「え?」

リュウ
「コロをコンクリートの下に入れて見せてくれ」

A
「…実際に出来なきゃ、証明にならない」

数馬
「…キンタ…」

　数馬の声で皆、キンタを見る

キンタ
「…よし!やろう」

　唯一の大人のキンタがやる事に

　しかし…

キンタ
「……重てぇよ。こんなの下にどうやってコロ入れるんだよ!」

数馬
「キンタなら大丈夫!行け!」

キンタ
「…よし!…よし!!うおぉー!!!」

　キンタが思い切り押すと、徐々にコンクリートがもち上がる

キュウ.メグ.リュウ.A.数馬
「「「「「うわぁ―!!」」」」」

キュウ
「えー」

キンタ
「あー!」

キュウ
「すげぇ」

キンタ
「どうだ―!」

　中学生組は口をポカンと開け、突っ立っている

キンタ
「…もう駄目だ」

　キンタがコンクリートから手を離すと、そのままコンクリートが倒れてくる

メグ
「A!危ない」

A
「…え?」

リュウ
「A!!」

　ギリギリの所でリュウがAを引っ張り、コンクリートは大きな音を立て壁に衝突

リュウ
「怪我は!?」

A
「…だ、大丈夫。ありがとう」

リュウ
「…よかった」

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