探偵学園QSP

＃44 ページ45

…宿…
数馬
「怖いよ、キンタ。怖いよ」

キンタ
「うるせーな。お前早く寝ろよ」

　三郎丸と同室だったキンタはキュウ達中学生組の部屋に

数馬
「だってキュウとメグとAだって誰かに閉じ込められたんだろ?
　三郎丸さんもきっとそうだよ」

キンタ
「くっつくなよ!」

数馬
「こんなとこ早く出たい!」

キンタ
「お前ほんっと怖がりだな」

　その時部屋の扉が開く

キンタ
「はッ!ごめんなさい」

キンタ.キュウ.数馬
「「「うわぁ―――!!!」」」

　そこに立っていたのは

キンタ
「メグ!A!」

メグ
「一緒に寝てもいい?」

A
「…2人じゃ怖くて」

キンタ
「お、おう!いいぞ、いいぞ。どうした。ホラ!数馬どけよ、こっち!」

数馬
「びっくりした―」

　また情けない声を出す数馬

　もしかしたらキュウよりも怖がりかも

キンタ
「キュウ、リュウ少し寄れ。メグはここの真ん中で、Aはリュウとキュウの間」

………
　キンタと数馬、Aが寝静まった後

　キュウとリュウ、そしてメグは目が覚め、眠れない様子

キュウ
「ねえ、リュウ。起きてる?」

リュウ
「何?Aが寝てるから静かにして」

キュウ
「あ…あのさリュウとAってどんな関係?」

リュウ
「は?」

　リュウはそんな事を聞かれると思わなかったのか少しマヌケ声

キュウ
「い、いや。だ、だってなんか知り合いみたいな感じだったし」

リュウ
「…生まれた時からずっと一緒にいる。幼馴染だよ」

　リュウはAの頬を撫でる

キュウ
「あっ!そうなんだ。後…あのコンクリートどうやっておいたんだろ?やっぱおかしいよ」

リュウ
「それと三郎丸君はなんであそこに行ったんだろ」

キュウ
「………なんでだろ?」

メグ
「……」

キュウ
「……」

　その時

キンタ
「あぁ―――!!」

キュウ
「うわぁ―!」

　キュウ、リュウ、メグ。そして寝ていたAと数馬も飛び起きる

キュウ
「ど、どうしたんですか?キンタさん」

キンタ
「トンネルのばあさんの夢見た」

数馬
「なんだ。脅かすなよー」

　また皆布団に戻る

メグ
「…キュウ」

キュウ
「ん?」

メグ
「怖い」

キュウ
「…大丈夫だよ」

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