探偵学園QSP

＃35 ページ36

・・・倉庫?の中・・・
キュウ
「誰かいませんか?」

キュウの声がとても響く

メグ
「広いね」

A
「…そうね」

キュウ
「ヤバイよ!ホントここ…やばい」

メグ
「大丈夫だって!」

女のメグやAよりも男のキュウが怖がっているのはいかがなものか

キュウ
「メグとAってさホント探偵向きだよね」

メグ.A
「「え?」」

キュウ
「だって興味の持ち方も半端じゃないし、メグは瞬間記憶
Aは瞬間記憶音。羨ましいよ」

メグ
「そんなことないよ」

メグは立ち止まる

メグ
「数馬くんの言った通りで記憶が忘れられなくて辛いことも沢山あったし…」

キュウ
「……」

キュウは思わず黙ってしまう

メグ
「…でもね考え方を変えたの。この能力で人の役に立てるかもって」

キュウ
「絶対立つって!」

メグ
「だから今回の試験はチャレンジなんだ
合格したら私の未来に自信がつきそうなの」

キュウ
「うん」

メグ
「あっ!私、Aが瞬間記憶音持ってるなんて驚いた」

話がメグからAに移る

キュウ
「僕、瞬間記憶音ってよくわかんないんだけど」

メグ
「えっと…瞬間記憶音ってのは一度聞いた音は忘れない能力で…」

A
「…音の違いで何の音か識別する能力」

Aはメグの言葉に付け足す

キュウ
「識別?」

A
「…例えば足音。一度聞いた足音だったら誰の足音か分かる」

キュウ
「えっ!?凄いね」

A
「…別に。行くよ」

Aは歩き出す

キュウ
「えぇ…」

メグとキュウもAの後を追う

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