君が泣いたら*01 ページ42
*
EH「…ちょっ、そんなに？」
DH「えっ？ A…？」
EH「なんか、ちょっと…思ってた以上なんだけど…」
DH「Aー、泣かないでぇー」
そう、
アタシは号泣なう…
ドンへとヒョクちゃんからプレゼントしてもらったチケット
いわゆる“関係者席”と呼ばれる、
なんともありがたい席で
視界を遮るものがなかった
まっすぐ、
ただステージを
華やかなステージで歌って踊るドンへとヒョクちゃんを
ただただまっすぐ見つめることが精一杯だった
その結果の、
号泣なう……
DH「…A、そんなに泣かないでよぉ…」
気がつけばドンへにぎゅうっとされてるけど、
ドンへも鼻をずるずるさせてる
DH「…うぅー、Aー」
「…ふぇー、ドンへー」
ドンへの背中に自然と手がまわると、
ぎゅうっとするチカラが強くなった
耳元にかかるドンへの息が熱くて
ちょっとくすぐったいけど、
もうなんか
泣き過ぎちゃってよくわかんない…
EH「…ってか、オマエたちさぁ」
呆れたようなヒョクちゃんの声
ドンへのぎゅうが、むぎゅうになってて
息が出来ないぐらいの苦しさ
ちょっとカラダを離して
思いの丈を伝えようと試みる…
「…あっ、あのねっ、…フタリがね、とってもステキ…で…(涙」
って、
結局、話してる途中で感動が蘇って
涙が溢れるから
ひっくひっくしながらで言葉にならない…
DH「うん、うん…」
わかってるのか、わかってないのか…
ドンへの相づちが聞こえてくる
ふぅっと小さく深呼吸してから話しだす…
「…とっても、ステキで…、っでね、あの…、あのね…(涙」
やっぱり言葉にならなくて、
泣きながらひっくひっくしてたら…
ヒョクちゃんがゆっくり近づいてきて、
アタシの背中を優しく撫でた
そのヒョクちゃんの手に反応したみたいに、
ドンへも反対側から同じように
背中を優しく撫で始めた
ドンへとヒョクちゃん、
フタリの手で
アタシの背中が撫でられてる……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 785人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2014年1月23日 0時
