…03 ページ36
*
ぼんやりと目が覚めて
無意識に腕を動かした時、
ふわっとしたなにかに触れた
ゆっくり頭を動かすと
視線に入ったのは後頭部…
床に座ってベッドに頭を乗せて眠ってる人…
デジャヴ…？
夢…？
何年か前の時と同じ…
「…ドンへ？」
小さく呼びかければ
DH「…ん、んんっ…」
寝起き特有のなんとも言えない声が聞こえて来て
ゆっくりと頭が持ち上がる
DH「…あー、A…、起きた？ 具合どう？」
寝起きのぼんやりしたままのドンヘが優しく笑って
やっぱり、
何年か前の時と同じだ…
「…ずっと、ついててくれたの？」
DH「んー、なんか…、ごめんねって思って…」
答えになってようで、なっていないようなドンへの返事
「…ん？」
DH「いや…、なんかさぁ、今日の、イロイロな…態度とか、なんか…」
しどともどろで上目遣い…
なんとなくドンへが考えてることが伝わってくる
DH「A…、ごめんね…」
「ううん、あたしも…ごめんね…」
ドンへの腕が伸びてきて、
アタシの頬にそっと触れた
DH「まだ、熱あるね…。なにか、食べる？あっ、飲む？」
「…うん、お水飲みたい」
DH「うん、持ってくるから待ってて？」
ドンへの手が頬から頭に移動して、
ポンポンと撫でられた
ドンへが出て行く背中を見ながら
「仲直り出来てよかった…」
って思った
けど…
そもそも、ケンカだっけ？
いや、違う…
アレ？
なんで、アタシ謝ったんだろう…？
まぁ、いっか…
何年か前と同じように
目覚めるまでドンへがそばにいてくれたんだから
EH「A、目覚めた？まだ、ダルい？」
お水を持ってきてくれたドンへと一緒に
ヒョクちゃんも部屋に入ってきた
「ん、さっきよりは…ラク、かな？」
EH「まだ、しんどそうじゃん…」
DH「ちょっとだけ、起きれる？」
水を飲ませようとドンへがアタシのカラダを支える
「…ありがと」
喉を潤してから横になる
EH「明日、病院行こ？」
DH「オレも、オレも行く！」
EH「ドンへはドラマだろ？オレが連れてくから」
DH「えー！？空き時間に一緒に…」
EH「ヤー！それでなくてもスケジュールきついんだから、空き時間にムリな動きすんなよ！オマエまで倒れるぞ！」
DH「でも、Aが心配だし…。やっぱり心配…」
「…ちょっと、もう。ヒトリで行くから、早く寝かせて…」
どうしても、
アタシの寝室は戦慄と化してしまうらしい…
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作成日時：2014年1月23日 0時
