うねりずむ (ページ30)

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…03 ページ30

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結局、ドンへとはそのまま

会話もしないままだった

収録前の様子を見てたら

メンバーとはいつもと同じように接してて…

となると、

機嫌の悪さはアタシのせい？

だけど、

思い当たる節はないし…

「んー、なんかよくわかんないや」

ため息交じりに発したら

「なにがわかんないって？」

後ろから声が聞こえて、ビクッとする

ビックリし過ぎて心臓がばっくばく

恐る恐る振り返れば

んっ？て首を傾げてる…

「ヒョクちゃーん！もう、驚かせないでよー」

EH「へっ？別に驚かしてないけど？で、なにがわかんないって？」

「え？あー、別に、なんでもないよー」

なんとか誤摩化すけど

ヒョクちゃんはなんだか腑に落ちないような表情をしてる

EH「なんかあったら言えよ？」

「うん…、ありがと」

アタシの頭をポンポンって叩くヒョクちゃんが

なんだかいつもよりオトナに感じた

EH「今日さ、終わったらみんなで食事に行くんだけど。Aも来るでしょ？」

「え？いや、アタシはいいよ！せっかくメンバーみんな揃うんだから、みんなだけで行って来なよ！」

EH「えー、いいじゃん！行こうよー！みんなもAが来たら喜ぶし！」

ニカッていつもの全開スマイル

いや…

なんだか今日は、

歓迎してくれなさそうな人もいますよ…？

「今日はみんなで楽しんできて、ね？」

なんとかヒョクちゃんを宥めて

ヒトリで部屋に帰って来た

ポスッとソファーに座って

ぼんやり今日のことを考えてみる

だけど、

考えても考えても

ドンへの機嫌の謎が解けなくて…

「…はぁぁ、なんか、頭痛い…」

そのまま

ソファーに横たわった