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*
リョウクと別れて自分の部屋に入る
持っていたバッグとリョウクからもらった紙袋
ポスッとベッドの上に置いた
アタシの視界に入るのは紙袋だけで、
なんだか気になって中身を出してみた
「やっぱり…」
受け取ったときに感じた違和感…
どう考えても、
アタシが選んだお洋服の重量感じゃなかった
タイミングよくケータイが振動する
見ればリョウクからのメール
“Aヌナに絶対似合うと思うよー！明日着てね♡”
画面を見ながら、
思わずフフッと笑う
まったく…
「リョングもこんな男前なことをするようになったのね…」
紙袋から出てきたお洋服の中に、
アタシが手に持っていなかったものが入ってた
それはリョウクに声をかけられる直前に見ていたワンピース
一度手に取ったけど、
可愛すぎるかも…
そう思ってラックに戻していた
どうやらリョウクはその光景を見ていて、
お会計の時にサクッと紛れ込ませたみたい
なんだか、大阪に来てから
リョウクにイイ意味でやられっぱなしだわ…
“ありがとう♪ 明日はしっかりとオシャレするね！”
そう返事をすれば…
“うん！ヒョンたちも喜ぶと思うよー！”
ってすぐに返事がくる
カワイイだけじゃない、
リョウクを大人のオトコって感じる
初めての感覚だった
そんなリョウクとのやりとりで
アタシのココロは温かくふわふわした
荷物をちょちょっと片付けてから
ベッドに横になる
ウネと離れて数週間…
毎日何回も何回も(ドンへから)来ていた連絡が
今日はほぼない
「なんか、変？」
そう感じていた…
離れてるからこそ、
あんなに頻繁に連絡がくるのはわかる…ドンへだし
だけど、
同じ大阪にいて会いに行けてないのに
ドンへから連絡がないのが
なんか変な感じ…
「んー、なんだろう…？」
なんかモヤモヤする…
このモヤモヤはなんだろう…？
ん…
んん……
(思考回路が停止したみたい…)
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作成日時：2014年1月23日 0時
